今季最大の大一番…“マンチェスター・ダービー”について知っておきたい7つのこと

2019年4月24日(水)18時11分 サッカーキング

“マンチェスター・ダービー”が24日に開催される [写真]=Getty Images

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 いよいよ“今季最大”と言っても過言ではない大一番がやってきた。24日に行われるプレミアリーグでは、伝統の“マンチェスター・ダービー”が開催。ホームのマンチェスター・Uは勝ち点「64」の6位、アウェイのマンチェスター・Cは勝ち点「86」の2位と、順位表のうえでは直接のライバルに当らないが、前者はトップ4、後者は優勝とそれぞれの目標達成のためには是が非でも3ポイントが欲しいゲームとなる。

 この試合の結果次第では、今シーズンの行方が決まりかねないため、ライバルクラブにとっても注目の一戦。果たして、どんな結末を迎えるのか。今回は知っておきたい7つの情報を紹介する。

写真=Getty Images

■177回目のダービー

 “マンチェスター・ダービー”は今回で177回目の開催となる。対戦成績は、マンチェスター・Uの72勝、マンチェスター・Cの52勝、そしてドローが52試合。マンチェスター・Uが大きく勝ち越しているが、直近9試合に限れば、マンチェスター・Uが4勝、マンチェスター・Cが3勝、そして2つの引き分けとほぼ互角となっている。昨年11月に行われた前回対戦では、マンチェスター・Cがホームで3−1と完勝。中でもイルカイ・ギュンドアンが決めた3点目は、連続して44本のパスがつながった末に生まれたゴールとして世界中で話題となった。

■39日遅れの“本番”

 今回の“マンチェスター・ダービー”は当初、3月16日に開催されるはずだった。しかし、両クラブともにFAカップ準々決勝に勝ち進んだため延期に。結局、39日遅れで“本番”を迎えることとなった。試合開催のタイミングとしては申し分ないだろう。リヴァプールとの優勝争いに身を置くマンチェスター・Cは今回の一戦に勝てば自力優勝の可能性を残すが、引き分け以下だと他力本願の状況となってしまう。トップ4争いを続けるマンチェスター・Uもまた然り。1ポイントでは不十分であり、求めるのは勝利のみという極限の戦いになる。

■対照的な現状



 両クラブは先週行われたチャンピンズリーグ(CL)でベスト8敗退が決定。だが、その直後に行われたプレミアリーグは対照的な結果に終わった。マンチェスター・Cは、CLベスト4進出を許したトッテナムを相手に1−0と勝利。ホームでリベンジを果たし、プレミアリーグ10連勝を達成した。対するマンチェスター・Uは、エヴァートンの敵地に乗り込むと0−4で完敗。試合後、オーレ・グンナー・スールシャール監督がファンに謝罪するほど低調なパフォーマンスを見せた。公式戦最近8試合で2勝(6敗)と新体制発足直後の勢いに陰りが見えており、ホームのダービーマッチは極めて重要な一戦となる。

■“夢の劇場”を得意とするマンC

 今回のダービーの舞台は、マンチェスター・Uの本拠地オールド・トラッフォード。アウェイチームにとってはこの上なくやりにくいスタジアムだが、マンチェスター・Cに関してはそうでもない。同地でのプレミアリーグは、最近7試合で5勝(1分け1敗)をマーク。それ以前の14試合はわずか1勝と“夢の劇場”を大の苦手としていたが、近年はむしろ好相性を誇る。なお、マンチェスター・Cは2011−12、2013−14、2017−18と過去3度のプレミアリーグ制覇を成し遂げているが、いずれのシーズンもオールド・トラッフォードで白星を収めている。彼らにとっては“縁起の良いスタジアム”であり、連覇達成のために全力で勝利を狙うはずだ。

■“真のダービー男”の誕生か



 マンチェスター・Cにとっては優勝がかかった大一番だが、セルヒオ・アグエロにとっては自身の得点記録がかかった一戦でもある。同選手は昨年11月の前回対戦で、プレミアリーグでの“マンチェスター・ダービー”通算8点目となるゴールを決めた。これは、元イングランド代表FWウェイン・ルーニーに並ぶプレミアタイ記録。あと1ゴールで、“真のダービー男”となる。なお、通算8ゴールのうち4ゴールはオールド・トラッフォードで決めたもの。プレミアリーグ創設以降、マンチェスター・U以外の選手で、アグエロ以上に“夢の劇場”でゴールを決めたのは元リヴァプールMFスティーブン・ジェラード氏(5得点)しか存在せず、偉大なレジェンドに肩を並べられるのかどうかも注目される。

■予想スタメンは?

 マンチェスターの地元紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』は今回の試合を迎えるにあたって、予想スタメンを発表。マンチェスター・Uは、出場停止処分を消化したDFルーク・ショーが今節から復帰。左サイドバックのポジションに入ると見られる。一方、前節エヴァートン戦で負傷したフィル・ジョーンズはメンバー外となった模様。クリス・スモーリングとヴィクトル・リンデロフがセンターバックコンビを組むと見られる。

<マンチェスター・Uの予想スタメン>
▼GK
ダビド・デ・ヘア
▼DF
アシュリー・ヤング、クリス・スモーリング、ヴィクトル・リンデロフ、ルーク・ショー
▼MF
フレッジ、ポール・ポグバ、スコット・マクトミネイ
▼FW
マーカス・ラッシュフォード、ロメル・ルカク、ジェシー・リンガード

 マンチェスター・Cは、前節のトッテナム戦で負傷交代を余儀なくされたケヴィン・デ・ブライネの欠場が決定。また同試合でプレミアリーグ初得点を決めたフィル・フォーデンも先発を外れると予想されている。中盤を形成するのは、フェルナンジーニョ、ギュンドアン、ダビド・シルバの3選手。そして最前線は、ベルナルド・シルヴァ、ラヒーム・スターリング、セルヒオ・アグエロの3トップになる見込みだという。

<マンチェスター・Cの予想スタメン>
▼GK
エデルソン
▼DF
カイル・ウォーカー、ヴァンサン・コンパニ、アイメリク・ラポルテ、オレクサンドル・ジンチェンコ
▼MF
フェルナンジーニョ、イルカイ・ギュンドアン、ダビド・シルバ
▼FW
ベルナルド・シルヴァ、ラヒーム・スターリング、セルヒオ・アグエロ

■予想オッズは?
 イギリスの大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』は、この試合の勝敗予想オッズを発表。日本時間24日18時時点で、マンチェスター・Uの勝利に「7倍」、マンチェスター・Cの勝利に「1.44倍」、そしてドロー決着には「4.6倍」のオッズがついている。直近の成績やチーム力を比べたときには、やはりアウェイチームの優位は揺るがないようだ。ただし、マンチェスター・Uはプレミアリーグで“前年度王者”をホームに迎えた場合、最近13試合で1敗(9勝3分け)しか喫していない。伝統あるクラブとしてのプライドなのだろう。では、唯一敗れた相手はどこか? 実はマンチェスター・Cであり、2013年4月8日に行われたダービーで1−2と敗れた。今回も6年前の再現となるのか、あるいはマンチェスター・Uが意地を見せるのか。いずれにせよ、白熱した好ゲームになること請け合いだ。

(記事/Footmedia)

サッカーキング

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