先発剥奪の藤浪晋太郎、指揮官は中継ぎでの覚醒に期待「リリーフの方が、2つの得意球種に集中できる」

2023年4月26日(水)13時6分 ココカラネクスト

防御率14・40と打ち込まれる藤浪は中継ぎで再起を目指す(C)Getty Images

 アスレチックスの藤浪晋太郎は、今季4度の先発マウンドですべて黒星と結果を残すことができず、現地時間4月25日に中継ぎへの配置転換となったことが伝えられた。4度の先発のうち、8失点KOが2度、防御率14・40という苦しいマウンドが続いていることで、当面はリリーフでの起用となることが現地メディアで報じられている。

【動画】またも8失点炎上でKO、制球にも苦しんだ藤浪晋太郎のレンジャーズ戦でのピッチング映像

 メジャー公式サイト『MLB.com』では25日、藤浪のリリーフ転向についての特集記事を組んでおり、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督のコメントを掲載している。その内容は、今後の先発復帰も見通した上での一時的なものであるとの言葉が並んだ。

 記事では、今季4度目の先発となったレンジャーズ戦の結果を受け、中継ぎへの変更を決定したとして「マーク・コッツェイ監督は、フジナミがアスレチックスのブルペンでの役割にシフトすることを明らかにした。この決定は、日本人右腕がメジャーリーグでの最初の4試合の先発で15イニングを投げ、12奪三振、12四球で防御率14・40を記録した後に下された」と綴っている。

 その上で、今回のリリーフ起用の理由をストレートのコントロールを取り戻すためであるとして、コッツェイ監督が「彼はローテーションに戻ることができないと言うわけではないが、今、この短期間では、我々は彼をその方向(リリーフ)で評価するつもりだ」と語ったとしている。

 さらに指揮官は「フジナミは6つの球種を操るが、リリーフの方が、常に100マイル近い速球と、鋭いスプリッターという2つの得意球種に集中できるかもしれない」と見込んでおり、加えて「速球とスプリット、本当にブルペンからマウンドに登ることで、これらの2つの投球が短い時間で威力を発揮することができるだろう」とその理由であると話したという。

 記事の中では他にもコッツェイ監督が「我々は、彼がブルペンで自信を取り戻し、そこから成長し続けることを望んでいる」と述べ、期待を寄せていることも紹介している。

 メジャーの洗礼を受け、厳しい結果が突き付けられている藤浪。自身の役割を変えることで再起を促すという、指揮官の想いに応えることができるか。29歳の正念場は続く。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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