「結局は上手くいかなかった」伝統の一戦でみせた阪神の「奇策」に球団OBが苦言!新外国人の起用法にも言及

2023年4月27日(木)13時44分 ココカラネクスト

2番で起用された梅野は4打数無安打2三振と沈黙した(C)CoCoKARAnext

 4月26日、阪神は甲子園球場で巨人と対戦し、不振が続いていた佐藤輝明に待望の一発が出たものの、試合は4−8で敗れた。

 初戦が雨で流れたことで、この日が今季初の本拠地での「伝統の一戦」だったが、序盤から大きくリードを奪われた。先発マウンドに立った西勇輝が3回で5失点を喫し早々にノックアウト、中盤には4−5と一点差に迫ったものの、8回に代打出場の長野久義の3ランホームランで突き放され万事休す。前カードの23日の中日戦に続いての連敗となった。

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 このゲーム、試合開始時より注目されたのが、阪神の先発オーダーの「2番・梅野」だった。開幕から2番を務めてきた中野拓夢が3番に入り、キャッチャー梅野隆太郎を2番に起用。だが、この日、4打数ノーヒット2三振に終わっている。

 今季は正捕手として出場しているものの、3日前の中日戦まで4試合で無安打、打率も1割台と打撃面での不振が続いていたこともあり、この2番起用は大きな疑問符が付く采配となった。本拠地での巨人戦での敗戦、そしてこの日のオーダーには球団OBからも困惑のコメントが発せられている。

「結局は上手くいかなかった『2番・梅野』だった」

 試合結果を振り返り、そうコメントしているのは、阪神OBの田尾安志氏だ。YouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』において、このゲーム後に配信とされた「佐藤輝明にやっと1発!明日から変わるか?」の中で、試合結果や阪神の選手起用について見解を述べている。

 動画では田尾氏が阪神にとってのゲームハイライトとして、初本塁打を放った佐藤輝明のバッティングを称えた他は、厳しい言葉が並んだ。

「2番に梅野を入れたことは(ランナーが出た場面での)エンドランなどのつなぎ役が狙いだった」とこの日の起用を論じながら、これまでのオーダーと比較しており「近本(光司)、中野の1・2番は何の問題も無かったと思う」と話している。

 その上で、この日の梅野の打撃内容について「梅野を挟んだことで(攻撃が)途切れることになったのは残念。これで梅野の打率は1割を切った」と表情を曇らせており、また3番に起用の中野もノーヒットだったことにも、打順変更が影響したと語っている。

 さらに田尾氏は「もう一人気になる打者」として、新外国人のノイジーの名を挙げており、この日を終えて3試合、12打席で無安打という成績、さらにこの間の内容を「一度しか外野にボールが飛んでいない」と指摘しながら「現状、クリーンナップを打てる打者なのか」とコメント。

 梅野、ノイジーの両選手について田尾氏は今後のスタメン起用を「考える時期が来ている」と語気を強め、加えて「他に選手がいないわけでは無い。(替えることで)まだまだ点の取れる打線になる」と述べ、古巣へ発破をかけていた。

 岡田彰布監督の采配、選手起用がさまざまな局面で注目を集めているここまでの戦い。今後、どのような選手がラインナップに並ぶこととなるのか。上位争いを演じている今季序盤、ファン、関係者の視線がさらに集中することは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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