幡地隆寛 睡魔に負けず猛チャージで暫定19位に浮上 トラウマ乗り越え「ここで賞金を稼ぎたい」

2024年4月27日(土)4時6分 スポーツニッポン

 ◇男子ゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント第2日(2024年4月26日 静岡県太平洋C御殿場C(7262ヤード、パー70))

 前日から持ち越した第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われた。130位で出た幡地隆寛(30=ディライトワークス)が63の猛チャージを見せ、通算5アンダーで暫定19位まで一気に浮上した。62で回った佐藤大平(30=クリヤマホールディングス)ら4人が通算10アンダーで暫定首位に並んでいる。6位で出た中島啓太(23=フリー)は68の通算6アンダーで暫定12位に後退した。日没サスペンデッドで11人が競技を終了できなかった。

 睡魔にも負けなかった。幡地が3番から圧巻の5連続バーディーを奪い、一気に上位に食い込んできた。この朝は前日の持ち越し分を消化するため午前3時50分に起床。「でも全然寝つけなくて、実際に寝たのは1時くらい」と明かす。ほとんど不眠のままティーオフを迎えていた。

 寝坊で昨年のKBCオーガスタを失格になったトラウマがある。「あの日を境に6時間寝られないと思うとプレッシャーで寝つけなくなった」と言う。それでも「意外に体力は余っているので」と1メートル88、98キロの恵まれた体を生かした平均飛距離303ヤードのパワーゴルフでスコアを伸ばした。4番では20ヤードのチップインバーディーも決め「起爆剤になった」と加速した。

 プロ10年目の30歳。昨年までは優勝とは無縁の未完の大器だったが、3月のオーストラリアとアジアンツアー共催のニュージーランド・オープンで初Vを飾り殻を破った。おととしには米下部ツアーの予選会にも挑戦するなど海外志向も強い。「とりあえず、ここで賞金を稼ぎたいですね」と寝不足の目をギラつかせた。 (大渕 英輔)

《佐藤 62の大爆発で首位に》

 ○…佐藤が62と大爆発し首位に並んだ。「ビッグスコアで自分でもビックリしています。ショットがずっと良かったので焦ることなくフラットな気持ちで回ることができました」。パットも好調だ。以前は打った後のボールの転がりが気になり頭が上がる悪癖があったが、ツアーパターコーチの丸山颯太氏のアドバイスで修正。今季はプライベートで自己ベストの60を出し開幕戦の東建ホームメイト・カップでも優勝争い。「自分のプレーができている」と手応えを口にした。

スポーツニッポン

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