先発にこだわれば「2A降格」もあり得る?球界レジェンドが考える藤浪晋太郎の起用法

2023年4月29日(土)6時0分 ココカラネクスト

リリーフに配置転換された藤浪。短いイニングの方が力を発揮できそうだ(C)Getty Images

 今シーズンから念願のメジャーリーグ挑戦を果たした藤浪晋太郎は、先発投手として4試合に登板するも、QS達成は1試合のみで、いずれも負け投手となった。先発で思うような結果が出ていないため、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督は24日に藤浪の中継ぎ転向を決めた。

【関連記事】「完全になめられている」最下位日本ハムに新たな「不良債権」発覚 ファンの嘆きが止まらない「離脱ドミノ」

 その後、27日のエンゼルス戦に6回から登板した藤浪。味方のエラーが絡み失点するなど、不運に見舞われたものの2回1失点(自責点0)とまずまずの結果を残した。藤浪自身は「もちろん先発をしたいので悔しい」と先発への思いを口にしているが、プロ野球OBはどのように考えているのか。

 ヤクルトや巨人などで活躍したアレックス・ラミレス氏は自身のTwitterに23日、藤浪が3回途中8失点でノックアウトされたことに「NPBで何度も見たことがあるので、この結果に驚くことはありません」と投稿。また、藤浪が中継ぎ転向が決まったことについて、「これで藤波が自信をつけ、MLBのレベルでも投球できることを証明してほしい」とツイートした。

 藤浪の復調に期待を寄せているラミレス氏は、自身のYouTubeチャンネル『[ラミレス公式]ラミちゃんねる』でも藤浪の中継ぎ転向を語っており、まず「彼の今年の成績は良いとは言えないね」と言い、続けて「日本ではリリーフのほうが先発よりも機能していた」「アスレチックスはリリーフで1〜2イニングで起用すべき」と藤浪の中継ぎ転向に賛同した。

 その理由として、「リリーバーになれば自信を取り戻しストレートの精度が上がる」と中継ぎとして結果と経験を重ねることで自信を取り戻すことができると説明。また、「1〜2イニングだけであればプレッシャーを感じずに全力投球できる」「100マイルのストレートをコンスタントに投げられる。そうすれば相手を圧倒できる」と藤浪の一番の武器であるストレートを球数を気にせずに思い切り投げられるからだと口にする。そして、「リリーバーになれば結果が出やすく、メジャーに残って成功できる。そこで実績を残せば数年後には先発に戻れるかもしれない」とも語った。

 また、ラミレス氏は「(先発で投げ続けると)彼は2Aまで落ちる。このままだと3Aでも自信を取り戻すことは難しい」と指摘している。メジャーリーグで爪痕を残すためにも、求められたポジションで粛々と結果を残すしかないようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「藤浪晋太郎」をもっと詳しく

「藤浪晋太郎」のニュース

「藤浪晋太郎」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ