いよいよ走るか、巨人 坂本2発に加え 合流間近 必勝ピースとなる「8回の男」

2023年4月29日(土)11時40分 ココカラネクスト

原監督もチームに手ごたえを感じている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 復活が期待されていた男が帰ってきた。巨人は28日の広島戦(東京ドーム)に5−4と勝利。「7番・遊撃」で先発出場した坂本勇人が1試合2発を放ち、チームに貢献。1試合2発は昨年7月3日・広島戦以来、通算19度目。3安打4打点の大暴れで、チームを勝利に導いた。

【動画】この一発を待っていた!坂本がこの日、2本目となるホームランを元同僚の戸根から放った場面

 まずは2点を追う4回だ。二死一、三塁から遠藤淳志のチェンジアップを振り抜くと、左翼ポール際へ飛び込む2号逆転3ランをマーク。沸き立つ観客席を尻目にダイヤモンドを1周すると、勢いは止まらない。4−2で迎えた8回一死の場面では元巨人左腕、戸根千明の直球を振りぬき、左中間席に飛び込む3号ソロをマーク。貴重な追加点を加えた。試合後、坂本は今季初のお立ち台に立ち、本拠地の歓声に「大歓声は久しぶり。ファンの人の歓声は本当に選手の力になります」と復活を待っていたファンに感謝の気持ちを示した。

 開幕前から不振に苦しんだ。2000本安打も達成している男が打率1割台に低迷、世代交代もささやかれる中、再び立ち上がってきた。

 復活の過程を見守ってきた原監督も坂本の2発には「2本目の速いボールを打てたのは良かった」としながら、「でも、これぐらいは打つよ!」と騒ぐには値しないといいながらも、嬉しそうな表情は隠せなかった。

 未だ5位ながら、直近5試合は4勝1敗と明らかに上昇気流をつかみつつあるチームにはまだ「隠し玉」も控える。

 昨年は腰痛のため一軍登板がなかった中川皓太が28日のイースタン・リーグ・日本ハム戦(鎌ケ谷)で実戦復帰を果たした。

 12-7で迎えた8回に登板した中川は先頭打者の宇佐見真吾をピッチャーゴロに打ち取ると、続く中島卓也を144キロの直球でセカンドゴロに。最後は郡拓也をショートゴロに仕留め、1イニングをわずか5球で終了と安定感あるピッチングを披露した。

 今後は順調にいけば、5月中の一軍昇格も視野に入る。中川といえば長らくチームの「8回の男」として活躍。昨年チームが低迷した一因には中川不在だったことも指摘されており、現在は若手の田中千晴がゲーム終盤のリリーバーとして奮闘しているが、絶対守護神の大勢につなぐ投手として復帰が待たれている。

 開幕からのどん底状態から脱しつつあるチームで投手陣も整備されれば、さらに走る可能性もある。V奪回を至上命題とするチームが少しずつ地力を発揮しつつある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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