72球目で記録した佐々木朗希の「165キロ」はモノが違う いずれチャプマンの世界記録も塗り替えられるか

2023年4月29日(土)17時0分 ココカラネクスト

オリックス戦で4球の165キロを投げた佐々木朗(C)Getty Images

 ロッテの佐々木朗希が4月28日、京セラドーム大阪で行われたオリックス戦でNPBでは日本人最速タイとなる165キロを計測した。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンの一員として3月4日にバンテリンドームナゴヤで行われた中日との壮行試合で、自己最速の165キロをマークしているが、プロ野球の公式戦では164キロが過去最速だった。

【動画】佐々木朗希が日本人最速タイに並んだ!驚愕の「165キロ」を計測した歴史的瞬間の映像

 日本プロ野球での最速記録は2021年8月にチアゴ・ビエイラ(当時巨人)が中日戦で出した166キロ。日本人ではエンゼルスの大谷翔平が日本ハム時代の2016年に165キロを記録している。

 ビエイラ、大谷とは登板条件が異なる。2人はリリーフで投げたのに対し、佐々木朗は先発登板だった。

 しかも初めて計測したのはオリックス戦の5回1死一塁、主砲の杉本裕太郎への初球で、72球目。その後も6回に1球、最後のイニングとなった7回にも2球が165キロをマークしており、長いイニングをこなさず、フレッシュな状態で投げていれば、166キロ以上を楽々と奪ってもおかしくない。

 SNSでも「ビエイラの166、大谷の165はリリーフ登板での記録」「166出すのも時間の問題」「次の試合で167とか出したらガチおもろい」と近いうちにプロ野球最速記録樹立を期待する声が相次いだ。メジャーリーグの最速記録は2010年9月にアロルディス・チャプマン(当時レッズ)が記録した105.1マイル(169.1キロ)で世界記録にもなっている。シーズン最終盤やポストシーズンにイレギュラーで救援登板機会があれば、この記録を塗り替える可能性も十分にある。

 佐々木朗はこの日、初回に今季4試合目で初失点を喫し、開幕からの連続無失点が20イニングで途切れたものの、7回、106球を投げて8安打3失点8奪三振。同点のまま降板し、自身に白星はつかなかった。それでもリーグトップの38奪三振とし、防御率も1・00で、0・84の高橋光成に次いでリーグ2位。今季3勝もハーラートップタイだ。

 入団初年度にロッテの投手コーチを務めていた吉井理人氏が今季から監督に就任したことで、体調管理も徹底され、今回の登板も100球をめどとする球数制限が球団独自に設けられていた。指揮官は次回登板以降は115球程度まで投げさせてもいいと考えているようで、ビエイラのNPB記録に並ぶか、一気に超えるか、大きな期待がかかる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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