FAがリヴァプールのクロップ監督を告発…トッテナム戦後の主審に対する発言は「不適切な行為」

2023年5月3日(水)13時40分 サッカーキング

リヴァプールを率いるクロップ監督 [写真]=Getty Images

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 リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、4月30日に行われたプレミアリーグ第34節トッテナム戦での行動を受け、FA(イングランドサッカー協会)から告発された。

 事の発端となったのは前述のプレミアリーグにおけるクロップ監督の発言だった。試合はリヴァプールが開始15分で3点を先行したものの、その後トッテナムに2点を返される展開に。後半アディショナルタイムにはトッテナムのブラジル代表FWリチャーリソンのゴールで一時同点に追いつかれたものの、直後にポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが勝ち越しゴールを決め、リヴァプールが4−3で勝利を収めた。

 劇的な勝ち越しゴールが決まった際、クロップ監督は第4審判のジョン・ブルックス氏に猛烈な勢いで詰め寄り、何かを言い放っていた。その瞬間、クロップ監督は左太もも裏を痛めたような仕草を見せる。試合後には「ハムストリングかどうかはわからないし、内転筋かもしれないけど、罰を受けたね」と話していた。

 ここでクロップ監督が第4審判に向かってアピールをしたのは、同試合の主審を務めたポール・ティアニー氏の判定に納得できなかったことが一因だと認めている。リチャーリソンのゴールが生まれる数十秒前のプレーにて、エジプト代表FWモハメド・サラーが右サイド高い位置でロングフィードを引き出した際にファウルが取られていたが、この判定に納得できないクロップ監督はベンチで非常に派手なリアクションを見せていた。試合後、クロップ監督はティアニー氏と「因縁がある」とした上で「どうしてあんなファウルを取れるんだ。この男(主審のティアニー氏)が我々の何を恨んでいるのか、本当に分からない」とコメント。過去には「あなた以外の審判とは何の問題もない」と発しており、“確執”を再燃させるような発言をした。

 この一件の後、プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)が猛反発。「同試合における録音された音声を確認したが、リヴァプールの監督への警告を含めて、何も問題はなかった。終始プロフェッショナルとして行動していた」として、クロップ監督の発言を批判していた。

 実際に、クロップ監督も落ち着きを取り戻してから「このような事態は起こるべきでなかった、それだけだ」と話した。一方で「あの瞬間は感情や怒りから出たものだった。言うべきではないこともあったが、私は何も嘘は言っていない」とも主張している。

 このようなやり取りを経て、FAは2日に以下のような声明を発表。クロップ監督への調査は続くことが予想され、何らかの処分が課される可能性も浮上している。

「ユルゲン・クロップ監督がトッテナム戦の終了後に臨んだメディアインタビューにおける、同試合を担当した審判に関するコメントは、偏見を示唆するもの、審判の誠実さを疑うもの、個人的かつ攻撃的なもの、試合の評判を落とすものという点で不適切な行為にあたると主張されています。ユルゲン・クロップ監督は、5月5日(金)までに回答を提出するように」

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