2018年末にレッドブルと喧嘩別れしたルノー。「彼らの成功の一部に我々も貢献してきた」

2019年5月4日(土)7時0分 AUTOSPORT web

 ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、レッドブルが有力チームになったのは、ルノーの貢献に依るところが大きいと述べている。


 レッドブルとルノーのパートナーシップは12年続き、2010年〜2013年の4年連続でドライバーおよびコンストラクターズ選手権でタイトルを獲得している。しかし2014年以降、ルノーのF1ハイブリッドエンジン技術の習熟に難があり、最終的に提携関係は終わりを迎えることになった。


 パートナーシップは2018年末で終了したが、シーズン中、レッドブルとルノーは互いに批判を浴びせている状態だった。


 レッドブルのテクニカルディレクターを務めるエイドリアン・ニューウェイは最近、チームが公にルノーを批判していたのは、ルノーにパフォーマンスを改善させるための駆け引きの一部だったことを明らかにしたが、そのことについてF1第4戦アゼルバイジャンGPが開催されたバクーでコメントを求められたアビテブールは、次のように答えた。


「クリスチャン(ホーナー)とレッドブルについてひとつ称賛できる点は、彼らがコミュニケーション戦略に長けていることだ」とアビテブールは語った。


「コミュニケーションは、この世界、F1、戦略、戦術において不可欠な要素だ」


「彼らはこの世界における武器を使用した最初のチームでも最後のチームでもない。率直に言えば、メディアが出来事に影響を与えている」


「昨日読んだ記事では、マックス(フェルスタッペン)は喜んでエンジンペナルティを受けるということだ。なんと素晴らしいことか!」


「それがこの世界の一部なのだ。だが私は事実を見失いたくはない。私は、我々のエンジンが2014年と2015年には要求されるレベルになかったというクリスチャンの意見に同意する」


「酌量されるべき状況がある。我々は、レッドブルを4回連続でチャンピオンシップを制するような今日の姿にするためにルノーが貢献してきたことに、非常に満足している」


「スポンサーとの財政的側面や、技術的側面における優秀な人材の雇用といった点で、レッドブルが今日のようなチームになったのは、ルノーのおかげでもあると思っている」


■ルノーの粗探しをする戦略を採っていたレッドブル


 レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、レッドブルがルノーの粗探しをするような戦略を採っていたことを認め、背後にある理由について弁明した。


「我々は何度か話し合いをした。パリへ行き、カルロス・ゴーン(元ルノーのCEO)に会い、我々の懸念を提起した」とホーナーは語った。


「2015年のエンジンは間違いなく2014年のものよりも劣っており、不満が噴出していた。『我々の不満が何なのかをもっとオープンにすれば、強制的に対処させられるかもしれない』と考えたくらいだった」


「シリルがその矢面に立つことになった。競争力を生み出すために、使えるすべてのメカニズムを試すのがひとつのやり方だった」


「当時、ルノーは競争力も信頼性もなく、結果を出せないエンジンの機能不全に対処できないのではないかと感じられた。残念ながらエンジンは機能しなかったのだ」


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