トップの三井優介にペナルティ。中村仁が今季初優勝【正式結果/2023FIA-F4選手権 第2戦富士 決勝】

2023年5月4日(木)18時22分 AUTOSPORT web

 5月4日、2023年FIA-F4選手権第2戦の決勝レースが富士スピードウェイで行われ、4番グリッドスタートの中村仁(TGR-DC RS トムススピリット F4)が今季初優勝、FIA-F4通算2勝目を飾った。


 過去最多台数となる46台がエントリーした2023年開幕富士大会。第2戦のグリッドは3日に行われた予選のセカンドベストタイム順で決するなか、第1戦に続いて小林利徠斗(TGR-DC RS トムススピリット F4)がポールポジションを獲得。


 2番グリッドに三井優介(HFDP RACING TEAM)、3番グリッドに佐藤樹(HELM MOTORSPORTS F110)、4番グリッドに中村仁(TGR-DC RS トムススピリット F4)と、上位勢のグリッドは第1戦から変わらず。一方、第2戦のインディペンデントカップ最上位グリッドは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)となった。


 スタートを前にした1周のフォーメーションラップ終盤、ホームストレートでウイービング中の三井がスピンを喫し一時マシンをグリーンに止める。ただ大事には至らず三井は即座にコース復帰を果たし、2番グリッドに着いた。

2023FIA-F4選手権第2戦富士 スタート


 快晴のもと、14周の第2戦決勝レースはスタートを迎えた。小林がホールショットを守り、2番手に三井が続くなか、TGRコーナーで中村が3番手に、野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が4番手に浮上する。一方、3番手スタートの佐藤は7番手までポジションを下げてしまうことに。


 そんななか、オープニングラップのダンロップコーナー進入で辻本始温(BJ Racing F110)と渡部智仁(Media Do YBS 影山 F110)の接触に起因し、後続の複数台が接触するアクシデントが発生。


 第1戦のインディペンデントカップ勝者の鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)もストップ車両を避けきれず接触。フロントウイングにダメージを負い自走でピットに戻ることに。また、辻本のマシンを含む4台がマシンを止めたことで、オープニングラップからセーフティカー(SC)が導入されることとなった。


 レースは6周目に再開を迎えた。リスタートへ向け、最終コーナーへの進入から加速した小林だったが、2番手三井がスリップにつくと、ホームストレートで2台は並走。続くTGRコーナーでのブレーキング勝負となったが、ここで小林がオーバーランを喫し、三井がトップに浮上する。2番手に野村、3番手に中村が続き、小林はコース復帰も4番手にポジションを下げることに。


 これでHFDP RACING TEAMがワンツー体制となるが、上位勢でもっとも勢いを見せたのは中村だった。中村は8周目の300Rで野村を攻略し2番手に浮上。続いてはトップの三井を追いたい中村だったが、野村、そして小林も背後から離れない。そんな状況のなか、三井が中村とのギャップを着々と広げる。


 後続を3秒近くリードする三井のトップチェッカーは安泰かと思われたファイナルラップ、快走中のトップ三井に、リスタートの際にスタートラインより前に小林の前に出ていたと判定が下され、三井は競技結果に40秒加算というペナルティを受けることに。


 三井はトップチェッカーを受けるも、ペナルティにより28位に後退。2番目にチェッカーを受けた中村が今季初優勝、FIA-F4通算2勝目を飾った。2位に野村、3位に小林が続いた。インディペンデントカップでは、元王者の植田正幸(アキランド with Rn-sports)との接戦を制したFIA-F4ルーキーの藤原誠(B-MAX ENGINEERING)が初優勝を飾っている。


 2023年のFIA-F4選手権、続く第3戦・第4戦は6月3〜4日に鈴鹿サーキットにて、スーパーGT第3戦『SUZUKA GT 450km RACE』の併載イベントとして開催される。次戦も見応えのある戦いが随所で繰り広げられるに違いない。

2023FIA-F4選手権第2戦富士 レース後半をリードした三井優介(HFDP RACING TEAM)
2023FIA-F4選手権第2戦富士 表彰式
2023FIA-F4選手権第2戦富士レース後、テントで肩を落とす三井優介(HFDP RACING TEAM)


■2023FIA-F4 第2戦富士 決勝正式結果


































































































































































































































































































































































































































Pos.No.Ind.DriverCarLapTime/Gap
135中村仁TGR-DC RS トムススピリット F41430’10.169
26野村勇斗HFDP RACING TEAM140.567
336小林利徠斗TGR-DC RS トムススピリット F4141.171
488荒川麟Dr.Dry F110143.090
57森山冬星HFDP RACING TEAM146.274
662佐藤樹HELM MOTORSPORTS F110146.323
738奥本隼士TGR-DC RS フィールド F4147.777
881卜部和久BJ Racing F1101419.746
937佐野雄城TGR-DC RS フィールド F41410.667
1098三島優輝BJ Racing F1101411.653
1134清水啓伸Drago CORSE F1101411.706
1216⻄村和真Media Do YBS 影山 F1101412.844
1312洞地遼大HIROTEX AKILAND F1101414.554
1422藤原優汰藤原オート AKILAND F1101414.633
1514田上蒼⻯ガレージENZO ZAP F1101416.787
1618大島和也AKILAND RACING F1101417.781
1746徳升広平フジタ薬局アポロ電工M.T1418.178
1897辻本始温BJ Racing F1101418.227
1977小松響WARMTECH Skill Speed1420.343
2080野澤勇翔OTG DL F4CHALLENGE1423.273
2113藤原誠B-MAX ENGINEERING1424.247
2210植田正幸アキランド with Rn-sports1424.316
232仲尾恵史TCS AKILAND F1101432.833
2430DRAGONB-MAX TEAM DRAGON1433.120
2526山崎令二郎Media Do 影山 F1101433.186
2678小野陽平Reversal Spirit1437.164
278半田昌宗SD-STYLE GMB F1101437.440
285三井優介HFDP RACING TEAM1437.454
2999近藤善嗣アドバンスドIoTくじらルーニースポーツ1438.793
3055KENTAROBaum Field F41442.835
3111中島功Rn.SHINSEI.F1101443.914
3271大山正芳ダイワ N通商 AKILAND F1101446.165
3396齋藤真紀雄CSマーケティングAKILANDF1101448.229
3441⻘合正博Racing TEAM HERO’S1452.792
3549大川文誠私立うらめし学園withイーグルスポーツ141:33.570
3621小嶋禎一Classic Car.jp Eagle141’36.827
3715渡部智仁Media Do YBS 影山 F110141’52.907
3844今田信宏JMS RACING with B-MAX141’55.549
31平安山良馬ATEAM Buzz Racing68Laps
63鳥羽豊HELM MOTORSPORTS F110113Laps
45大宮賢人PONOS F1100
97辻本始温BJ Racing F1100
48堀尾風允MOST-HM Racing F40
86大阪八郎Dr.Dry F1100
28中村賢明トムス フォーミュラカレッジ F110DNS


天候:晴れ 路面:ドライ
・ファステストラップ
1分45秒368(12/14)155.899km/h #5 三井優介/HFDP RACING TEAM
INDP 1分46秒918(12/14)153.639km/h #10 植田正幸/アキランド with Rn-sports
スタート時刻:8時20分13秒 フィニッシュ時刻:8時50分23秒169
エントリー:46台/スタート:44台/フィニッシュ:38台
SC導入時刻:8時21分(0Lap)〜8時34分(6Laps)
レース終了後に黒白旗通知(9時42分 CarNo.22 走路外走行 複数回)
公式通知No.15により、CarNo.10の選手権得点の付与は行わない。
規定周回数12Laps
*CarNo.77は、シリーズ規則第30条(スタート手順)準及により、タイムペナルティ5秒を課す。
*CarNo.5は、反則スタート(リスタート時)により、競技結果に対し40秒加算のペナルティを課す。
*CarNo.49は、H項違反(SC中の走路外走行(4)により、競技結果に対し40秒加算のペナルティを課す。
*CarNo.21は、シリーズ規則第15条1.1)(他車への衝突行為)違反により、競技結果に対し40秒加算のペナルティを課す。
*CarNo.15は、シリーズ規則第15条1.1)2他車への衝突行為+コースアウト)違反により、ドライブスルーペナルティを課す。
*CarNo.15は、H項違反(SC中の走路外走行(4)により、競技結果に対し40秒加算のペナルティを課す。

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