首位追撃に向かう阪神の選手層を球団OBが称賛!梅野の起用法は「色々とやり方がある、それくらい選手はいる」

2023年5月5日(金)17時0分 ココカラネクスト

不調の梅野を慮った田尾氏。自身の経験談も語った(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 現在、セ・リーグ2位の阪神は、甲子園で行われた中日との連戦を2勝1敗で終え、2カード連続の勝ち越しに成功した。

 5月3日に8−7とシーソーゲームを制すると、翌4日の3戦目も、力投を続けていた中日先発の柳裕也を終盤で攻略し、3−2と逆転勝利を収めている。このゲームでは、1−2とリードされたまま迎えた8回裏、2死まで追い込まれるもノイジー、大山悠輔、佐藤輝明の3連続安打で逆転、土壇場でクリーンアップの3連打という最高の形で白星を手繰り寄せた。

【関連記事】【巨人】中田離脱余波 梶谷昇格で同情高まる「選手の名前」

 この日の勝利で阪神は15勝11敗1分け、貯金を4まで増やし、首位を快走するDeNAに次ぐ2位の座をしっかりと固めることとなった。

 開幕から主力プレーヤーの極度の不振や、予想外のヒーローの登場など、グラウンドに立つ選手の顔ぶれがさまざまな話題を呼んできた阪神。ようやく投打がかみ合いをみせてきており、結果にもつながっている現状を踏まえ、まだまだ続くこれからの戦いでの選手起用について球団OBが持論を説いている。

 現役時代、中日、西武、阪神でプレーし、2005年には楽天の初代監督も務めた田尾安志氏が、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』の5月4日配信となった「キャッチャー坂本で8試合負け知らず!大山、佐藤ここぞでタイムリー!」において、中日戦の試合結果を振り返りながら現在の阪神の選手層の厚さを指摘した。

 田尾氏は、4日のゲームでライトに小野寺暖、キャッチャーに坂本誠志郎というここまで出場機会を増やしつつある両選手が先発出場したことに触れており、その上で開幕から不振が続いている梅野隆太郎の起用について言及。田尾氏は「正捕手ということを考えれば梅野だろうなとは思うのですが、選手には良い時と悪い時が必ずある」と主張。続けて「私も現役時代、4月に・450を打っていてダントツの首位打者だった年があったのですが、5月に入ると30打席ノーヒットが続きました」と現役時代の苦難を明かしている。

 続けて「そういう『波』というものが必ずあって、不調のまま試合に出続けることは非常につらい」と調子を崩した際の心境を語った。さらに田尾氏は「『梅野を出すな、坂本を出せ』という(一言で言える)ことではない」とも述べている。

 自身の現役時は「絶不調の時には2打席程でベンチに下げられるという交代を繰り返した」として、出場機会を減らしながらも調子を取り戻したと当時のエピソードを紹介し、加えて現在の阪神についても「(梅野の不振に対して)色々とやり方がある、それくらい選手はいる」と今季のチーム状況を評している。

 決して、一部の選手だけではシーズンを勝ち抜くことはできないと言葉を並べていた田尾氏。主力、控え選手が一つになっていくことで、今季の阪神はここからさらに強さを増していくはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「阪神」をもっと詳しく

「阪神」のニュース

「阪神」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ