メルセデスF1、ウイリアムズかフォース・インディアとの技術提携を計画。早ければ2019年にも始動

2018年5月7日(月)12時16分 AUTOSPORT web

 メルセデスF1のトップであるトト・ウォルフは、カスタマーチームのうちのひとつと、ハース/フェラーリのような形式の緊密な技術提携関係を結ぶ考えを持っている。


 F1への新規参入を容易にすべく、2016年にハースはフェラーリとの技術提携を結び、パワーユニットだけでなく認可されたパーツの供給も受けている。


 メルセデスはフェラーリとカスタマーチームとの関係による利益を観察してきており、ウイリアムズやフォース・インディアとも、同様の関係性が築けると考えている。


 ウイリアムズの既得権を持つローレンス・ストロールは、チームにエンジンサプライヤーとの関係を強化するよう提案しているものの、副代表のクレア・ウイリアムズはこの案を却下している。チームは真のF1コンストラクターとして、独立しているべきだと考えているからだ。


「フェラーリとハースのシステムが、両者にとって上手く機能しているところを目にしてきたと思う」とウォルフは語る。


「フェラーリにとっても面白い形の収入源であり、相乗効果といった意味でもできることが多くある。ハースにとっては上手くいっている」


「伝統やノウハウといった、年月を要するものの上に築き上げてきていないにもかかわらず、彼らは非常に競争力の高いチームだ。これまでのところシステムは大きな成功を収めてるし、当然ながら我々としてもそうした方向を見据えていく。ウイリアムズ、フォース・インディアのどちらとコラボレーションするにしてもだ」


「しかしながら我々は2018年の厳しい戦いの最中にいるので、物事には優先順位をつけなければならない」


メルセデスからウイリアムズへの供給契約はエンジンのみに限られているが、フォース・インディアとの契約ではギアボックスや、ハイドロリック・システム全体の使用も含まれている。


 ウォルフは、いずれかのチームとの技術提携は早ければ来年にも始められると考えており、将来的には両チームとの密接な関係を築き上げる可能性も否定しなかった。


「2019年に向けて動くこともできる。それだけのキャパシティはある」とウォルフ。


「それほど難しいことではない。重要なのは細部だ。製造だけの話ではなく、我々自身も阻害されることがないように準備を整えなければならない。適切に行なうべきことなのだ」


「2019年に大きな影響を及ぼすようなことではないが、長期のプロジェクトになり得る。手はずを整えるのに2、3年は必要だ」


「正しく進められれば利益を得られる。しかし正しく進めなければならないのだ。混乱と、相乗効果を最適化していく過程でバランスを取らなければならないからね。ささいな計画ではないのだ」


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