911 GT3と同じフラット6を搭載したポルシェ・ミッドシップの頂点『718スパイダーRS』受注開始

2023年5月10日(水)12時42分 AUTOSPORT web

 ポルシェジャパンは5月10日、新型『ポルシェ718スパイダーRS』の予約受注を同日より、全国のポルシェ正規販売店にて開始すると発表した。


『911』に代表されるドイツのスポーツカーメーカーが、初めてミッドシップ・ロードスター『ボクスター』のコンセプトカーを発表してから今年で30年。この節目となるタイミングで、ポルシェは最新モデルである718スパイダーに最強バージョンを加えることを決定した。


 新型718スパイダーRSは、クーペモデルである718ケイマンGT4 RSと対をなすオープントップモデルだ。最高のドライビングプレジャーを提供するスポーツカーとして、同車のパワートレインには911 GT3から受け継いだ自然吸気6気筒ボクサーエンジンが採用されている。最高出力368kW(約500PS)を発揮する911 GT3と同じ“フラット6”がミッドシップスポーツカーに搭載されるのは今回が初めてのことだ。


 排気量4.0リットルの6気筒エンジンにはクロスレシオの7速PDKトランスミッションを組み合わせれており、停止状態から100km/hまでわずか3.4秒で加速し、10.9秒で200km/hに到達する。718スパイダー通常モデルとの比較では最高出力が59kW(80PS)増加、0-100km/h加速は0.5秒速くなっている。またトップスピードも300km/hから308km/hに向上した。


 718スパイダーRSの超軽量ソフトトップルーフは、純粋性を愛するファンのために手動式が採用されている。機械部品を含むルーフ全体の重量はわずか18.3kgで、718スパイダーよりも7.6kg軽く、718ボクスターと比較すると16.5kgも軽くなっているのが特長だ。なおトップを完全に取り外せば、さらに8kg軽量化することも可能だ。


 また、フルバケットシートを標準装備したインテリアもスポーティなキャラクターを特徴とし、機能的にも人間工学的にも不可欠なものだけに限定されている。


「718スパイダーRSは、オープントップでのドライビングプレジャーを新たな次元に引き上げる」と語るのは、ポルシェのGTカー部門責任者であるアンドレアス・プロイニンガー。


「まぎれもないポルシェのGT3エンジン、クロスレシオのトランスミッション、コンパクトなサイズ、軽い重量、ワインディング向けに最適化されたレーシングサスペンション、最大の開放感。こうした組み合わせにより、非常に魅力的で純粋なドライビング体験を得ることができる」


 新色のバナジウムグレーメタリックをはじめ、特別カラーのアークティックグレー、シャークブルー、ルビースターネオなど、4色のソリッドカラーと3色のメタリックカラーが用意されている新型718スパイダーは前述のとり10日(水)から予約受注が開始されている。ハンドル位置は左右選択可能で、価格は2024万円(税込)となっている。


●ポルシェジャパン:https://www.porsche.com/japan/jp/

グリップの効いたRSスポーツステアリングホイール。12時位置にはイエローのマークが追加されている。
シートカバーはブラックレザー製。パーフォレーション加工を施したRace-Texシートセンターは、アークティックグレーまたはカーマインレッドとなる。写真は後者
718スパイダーRSはリヤウイングの代わりに、ダックテール状のティアオフエッジを備える
スポーツチューニングを施したポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム(PASM)を標準装備。車高は通常モデルと比較して30mm低くなっている。
20インチ鍛造アルミホイールが装備される新型ポルシェ718スパイダーRS

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