「守備固め、代走では魅力がない」球界OBが指摘する二軍落ちとなった巨人・オコエの「生きる道」

2023年5月10日(水)11時52分 ココカラネクスト

開幕戦から1番を打つなど高い期待を集めたオコエ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人のオコエ瑠偉外野手が8日に出場選手登録を抹消された。現役ドラフトで楽天から移籍、開幕戦に「1番・左翼」でスタメン出場するなど、ファンの間に鮮烈な印象を残したとあって、この判断をめぐって賛否両論が起きている。

 ここまで計23試合で打率2割4分7厘、2本塁打、6打点。直近は2日のヤクルト戦からスタメンを外されており、10打席無安打となっていた。オコエ降格の判断に関して原監督は「試合にあまり出てないしね。まだまだ若いし」と2軍再調整で打席数を与える方針を示した。

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 今回のオコエの降格に関して球界内からも様々な考察の声が出ている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は9日に更新した自身のユーチューブチャンネルでオコエについて言及している。

 ファンの間から賛否両論が起きている今回の降格に関しては「4打席フルで使いたい選手だから、一軍に置いとくと試合勘がなくなってしまう」と一軍首脳の判断にまずは理解を示した高木氏。

 足や守備力の高さも知られていることから、「まだ一軍で使える」との声もあるが、この点に関しても同氏は「オコエは試合にずっと出続けて味が出る選手。守備固め、代走では魅力がないよ」とし、ファームで調子を落としている打撃を鍛え直すことが順当で今後もこの繰り返しになるという見方を示した。

 ではオコエが一軍に定着するためには何が大事となるのか。この点について高木氏は「人生を変えるぐらい頑張るといった、その姿勢をファームでも続けること」とした。

 楽天にドラフト1位入団した時からたぐいまれなる身体能力の高さは認められながら、結果を残せず。「最後のチャンス」として現役ドラフトで巨人から指名を受けた。オコエ自身、「野球ができるだけで幸せ」と繰り返し語っているが、崖っぷちを自覚し、野球にがむしゃらに取り組む姿勢をファームでも貫き通せと助言する。

 十分、「勝機」もあるという。現在、外野ポジションを争う選手たちも、丸佳浩は打率2割前半、梶谷隆幸も故障明けとあって、今後もコンディション面の不安はつきまとう。こういった選手たちの状態が下がったときにファームで結果を残していれば、「チャンスはある」と再昇格の可能性は十分あると断言する。

 すでにファームに合流し、早期昇格に意欲を示しているとされるオコエ。「崖っぷちの男」の真価が今後も問われることになりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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