巨人・若林楽人「絶対に打つ」決勝の適時三塁打にほえた 甲斐主催「じゃんじゃん食べよう」焼き肉会で結束

2025年5月31日(土)5時20分 スポーツ報知

6回2死二塁、適時三塁打を放ちヘッドスライディングする若林(カメラ・今成 良輔)

◆JERA セ・リーグ 中日1—4巨人(30日・バンテリンドーム)

 クールな男がほえた。巨人・若林楽人外野手(27)が感情をむき出しにした。6回、同点に追いつき、なお2死二塁で迎えた第3打席。中日2番手・勝野の初球、低め153キロ直球を振り抜く。打球が浅めに守っていた左中間を深々と破る間に、快足を飛ばして三塁ベースへ頭から滑り込んだ。「絶対に打つという気持ちで打席に入りました。初球から腹をくくって打ちに行くことができました」。決勝の適時三塁打に、ベンチへ向かって力強く右手でガッツポーズを見せた。

 燃えていた。「6番・中堅」で20日の阪神戦(甲子園)以来、8試合ぶりのスタメン出場。8回に代打起用された27日の広島戦(富山)では152キロ直球が脇腹に直撃する死球でベンチに退くアクシデントに見舞われるなど、“不完全燃焼”の思いは消えなかった。アザは残っているが「全然出られるんで」。この日は中堅の守備でも初回1死で岡林の中前に落ちそうな打球を前進しながらダイビングキャッチ。立ち上がりは不安定だった赤星を救い、攻守で躍動した。

 チームの結束は日々、深まっている。13日からマツダで開催された広島3連戦の前夜だった。甲斐から誘われて増田大、増田陸とともに広島市内の焼き肉店で“決起集会”に参加。広島産の和牛に舌鼓を打ちながら野球談議に花を咲かせた。「甲斐さんは『勝とうよ! じゃんじゃん食べようよ!』って感じで、球場で見るあのまんまです。僕たちは“甲斐さんチルドレン”です」とニッコリ。おいしい食事と元気な先輩の姿にパワーをもらった。

 丸の1軍復帰とヘルナンデスの復調で外野陣の争いは激しさを増している。ベンチスタートが続いた約1週間もバット軌道と下半身の使い方を再確認し、準備を整えていた。「自分にできることをしっかりやっていきたい」と勝負強い背番号59が、存在感を強めていく。(内田 拓希)

スポーツ報知

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