「我慢時やね」5月巻き返しを狙う広島 ”ミスを引きずらない姿勢”が重要と大物OBがエール

2023年5月10日(水)16時30分 ココカラネクスト

 今季から新井貴浩新監督のもと、4シーズン続いているBクラスからの脱却を目指す広島は、3・4月の戦いを12勝12敗の五分で終えた。だが、5月は3日からDeNA、阪神を相手に3連敗を喫し、また、ゴールデンウィーク最後の2戦が雨で流れるなど、波に乗り切れない状況が続いている。

 それでも、仕切り直しとなった9日の岐阜での中日戦では、先発の床田寛樹から3投手による完封リレーで、1−0と接戦を制した。

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 ロードでの連戦を迎えている中、カード頭を白星で飾り連敗を止めた広島。主力投手復帰のニュースも相次いでおり、勝率5割復帰を目指し、ここからの巻き返しを見据える現在のチーム状況について球団OBからは、攻守両面において、期待の声が寄せられている。

 現役時、広島の主力として長く活躍し、引退後はダイエー(現ソフトバンク)やロッテなどでコーチを務めた高橋慶彦氏がYouTubeチャンネル『よしひこチャンネル』を5月9日に更新。その中でチームの現状や今後の戦い方について見解を示しながら、古巣にエールを送っている。

 高橋氏は5月の3連敗や現在、上位2チームとの差がついてきているここまでを振り返りながら、現在の広島が「我慢時やね」とコメントした。

 その上で投手陣の話題では、森下暢仁が今季初登板を果たしたことや、エース大瀬良大地が5月12日の巨人戦で復帰することなどを紹介している他、床田や九里亜蓮、さらに今季から先発転向となったコルニエルが好投を続けているとして「野球自体が変わって明るいチームになってきている」と指摘した。

 一方で、この日の動画では5月3日のDeNA戦の7回の攻撃時、出塁していた韮澤雄也が味方の安打の際に本塁への生還を怠るという判断ミスも取り上げている。高橋氏は「目を疑う走塁だった」と苦笑し、三塁コーチャーのアクションを見落としている点にも触れながら「自分で判断をしてしまったのかな」と21歳のプレーに対し、苦言を並べた。

 また高橋氏は他にも、守護神の栗林良吏が4月中の登板で打ち込まれた内容等にも言及しながらも、「悪い点を挙げたらどうしようもない」と話しており、「その中で自分をどう変えていくか、抑えとして成長していくか」と主張。さらに韮澤の走塁ミスについても「ミスは認めながら、それを糧としてなぜミスが起きたのかを考える」として「ミスを引きずらないこと」と言葉に力を込めた。

「今は(広島の)野球が変わってきている」と現在の印象を語っている高橋氏。さらに「もっといいチームになる」と今後への見込みも述べている。幾度となく聞かれた前向きな言葉の中には、それぞれに後輩たちへの揺るぎない期待が込められていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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