「広島はこれからかなという感じがする」5連勝締め2位ターン 新井広島の快進撃の理由を球界OBが解説

2023年7月20日(木)7時0分 ココカラネクスト

新井監督の手腕にも注目が高まっている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 就任1年目の新井貴浩監督率いる広島が後半戦で台風の目となりそうだ。前半戦最終を5連勝ターン、首位の阪神に1ゲーム差に迫る、ベストフィニッシュとなった。

 前半戦最終の7月17日のDeNA戦(横浜)では床田寛樹が自己最多に並ぶ8勝目、7回途中2安打1失点と好投。打者としてもサイ・ヤング賞右腕、トレバー・バウアーから2安打2得点と投打にわたって、躍動した。

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 開幕は4連敗と厳しい戦いを強いられたが、粘り強く勝ちを拾い、この位置まで来た。

 広島の快進撃に関しては球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏は18日に自身のユーチューブチャンネルを更新。各球団の前半戦の戦いぶりを振り返る企画の中で広島の躍進についても触れている。

 高木氏が最大のポイントにあげたのは坂倉をキャッチャー専属にしたことをあげ「ここが機能してきたことが大きい」とした。昨年は打力を生かすために、一、三塁を守ることが多かった坂倉将吾を新井監督の肝入りで今季はキャッチャー専任とした。当初は走られたり守備面でも苦労することも多かったが、前半戦を通して、守備が安定してきたことで打撃状態も上向きに。前半戦は74試合に出場、打率・281、8本塁打、31打点と「打てる捕手」として存在感を示すように。

 加えて「先発ピッチャーの頑張り」として、最終戦で8勝目をマークした床田、6勝の九里亜蓮、また中継ぎ陣ではニック・ターリーや守護神・栗林良吏の不振に代わって奮闘した矢崎拓也の存在も大きかったとした。

 ベテラン・田中広輔の復活などもあり、高木氏は「全体的にチームとしてよく頑張れたんじゃないか」とした上で、今後についても「広島はこれからかなという感じがする」とまだ上積みが見込めるとした。

 現状は首位打者争いをしていた主力の西川龍馬を故障離脱で欠くなど、苦しい材料もあるが、新井監督といえばナインを「家族」と呼び、結束力を高めチーム一丸となって戦いに向かう姿勢もファンの好感を呼んでいる。

 後半戦も快進撃が続くか。注目球団の一つとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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