DSの美意識を凝縮、3種のパワートレインを持つ新型『DS4』がデビュー。日本導入記念特別仕様車も

2022年5月11日（水）17時45分　AUTOSPORT web

　新世代のCセグメントハッチバックとして、フランスの美意識復権を掲げるDSオートモビルが送り出す新型『DS4』が日本上陸。当地では「世界で最も美しいクルマ」に選出されたそのデザインを武器に、1.2Lガソリン、1.5Lクリーンディーゼル、1.6LのPHEVと3種類のパワートレインを設定。導入を記念した特別仕様車“LA PREMIERE（ラ・プルミエール）”も含め、4月28日より発売が開始されている。

　人気SUVの『DS7クロスバック』や『DS3クロスバック』と、旗艦サルーンの『DS9』に続き、ブランド4番目のモデルとして登場した『DS4』は、新たなデザイン言語として取り入れられた「革新しつづけるパリのものづくりの技と美学」を意味する“SAVOIR-FAIRE（サヴォア・フェール）”の概念に基づき、DSならではの新たなフレンチラグジュアリー像を体現したという。

　そのエクステリアは全長を4415mmとし、プレミアムCセグメントのライバルより長く取ることで、より一層流麗で彫刻的なプロポーションを実現。スリムなプロジェクターヘッドランプには“DSマトリクスLEDビジョン”を採用して新しいライトシグネチャーが導入され、フロントグリルはダイヤモンドをモチーフとした大小2つのパーツで構成することで、美しい幾何学模様のデザインに磨きがかけられた。

　サイドビューでは低く傾斜するルーフラインによって流麗さとシャープなラインを両立し、リトラクタブルドアハンドルはサイドパネルの彫刻的な面構成を強調。昼夜問わずに目を惹くリヤライトは、レーザーエンボス加工された立体的な視覚効果を生み出す美しいダイヤモンドデザインとし、片側で合計80個のLEDライトを用いてエレガントな表現を見せる。

　こうしたデザインの美学が評価され、2022年1月にフランス・パリで開催された『第37回国際自動車フェスティバル』において、同車は“Most Beautiful Car of the Year”を受賞。同国が誇る“世界で最も美しいクルマ”に選出された。

　そのエクステリアに呼応するように、インテリアもクラスを超えたエレガントでピュアな質感で構築され、ダッシュボードは継ぎ目のないシームレスな造形として、中央部では従来の大きなエアコン吹き出し口を廃し、新たなベンチレーションシステム“DSエア”を採用した。

　また、直感的な操作が可能な10インチタッチスクリーンや、ボイスコントロール機能を備えたナビゲーション“DS IRISシステム”に加え、フロントガラス越し約4m先に各種インフォメーションを投影するヘッドアップディスプレイなど、DS初となる新たな先進装備も数多く搭載している。

　パワートレインには1.2Lガソリン・ピュアテック（130PS／230Nm）と、1.5LクリーンディーゼルのBlueHDi（130PS／300Nm）、そして1.6Lガソリンをベースとして、56km（WLTCモード）のEV走行レンジを誇る“E-TENSE”と呼ばれるPHEV（225PS／360Nm）の3種類を設定。

　組み合わされるギヤボックスはすべて8速ATとなり、フロントガラスに装着されたカメラで前方の路面を常時ハイスピードスキャンし、これから通過する路面の凹凸を識別。4輪のショックアブソーバーの減衰力をリアルタイムで最適に電子制御する“DSアクティブスキャンサスペンション”を、ガソリンのベースグレードを除いた全車に標準装備としている。

　この新型『DS4』の導入を記念し、各パワートレインに特別仕様車『ラ・プルミエール』も設定。ボディカラーはグリラケおよびクリスタルパールのメタリック2色が用意され、クリオロブラウン・ナッパレザーシートやスライディングガラスルーフ、ボディ同色リトラクタブルドアハンドルなど多数の特別装備が施された。

　通常カタログモデルのボディカラーは全6色設定となり、価格は398万〜572万円（消費税込）に。50台限定のDS4ラ・プルミエールは、514万〜642万円（消費税込）となっている。