前戦優勝のエバンスがシェイクダウン最速。ラッピとタナクが続き3社三つ巴の様相/WRCポルトガル

2023年5月11日(木)21時37分 AUTOSPORT web

 5月11日、WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』のシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークした。TGR WRTの僚友で、このポルトガルが自身2度目のワークス参戦となる日本人ラリードバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はトップと0.9秒差の総合5番手タイムを記録している。


 前戦クロアチアで1年半ぶりとなる優勝を果たしたエバンスが、舞台をポルトガルに移して行われるグラベル(未舗装路)ラリーでも幸先の良いスタートを切った。選手権ポイントのトップタイで今大会を迎えた彼は、上位5名が1秒以内に並ぶタイトなリザルトのトップに立ち、明日12日(金)から始まる3日間の戦いでクロアチアの再現を狙う。


 木曜日の9時過ぎに始まったシェイクダウンは全長4.61kmの“バルタール”というショートステージで行われ、前述のエバンスを先頭に各車がウォーミングアップ走行を実施した。最初の走行でトップに立ったのはMスポーツのオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)でタイムは2分55秒8。これにヒョンデのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がコンマ1秒差で続いた。

勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル


 2度目の出走では多くのドライバーが最初のランから大きくタイムを伸ばし、エバンスはここでセッション最速となる2分53秒4をマーク。また3番手となったタナク、5番手につけた勝田、さらには7番手となったカッレ・ロバンペラと8番手で続いたヌービルも3回目以降のランではなく2回目で自己ベストを記録している。


 一方、トップと0.1秒差の2番手に食い込んだエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)は最多5回の走行を実施し、最後のランで2分53秒4を記録。同じく5回走ったピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)も最後に自己最速をマークした。


 2022年のラリー・ポルトガルで、最終ステージで勝田を逆転して3位表彰台を獲得したダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)は、唯一3回目の走行で自己ベストを記録。勝田のタイムをコンマ3秒上回る4番手につけ、競技開始前だがまたしてもこのふたりが前後で並ぶ結果となっている。


 総合9番手はWRC2勢トップにつけたオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)。3分00秒3というタイムを記録した若手ノルウェー人ドライバーの後方には同じくシュコダを駆るガス・グリーンスミスが続き、僅差でMスポーツのアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2)がクラス3番手/総合11番手となっている。

エサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル

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