興国 62年ぶりの春の大阪制覇に王手 元ロッテ喜多監督「自分たちの野球が準決勝でもできた」

2024年5月11日(土)15時13分 スポーツニッポン

 ◇春季高校野球大阪大会準決勝 興国3—1東海大大阪仰星(2024年5月11日 シティ信金)

 1968年夏に全国制覇など春夏通算7度の甲子園出場を誇る古豪・興国が45年ぶりに春季大阪大会の決勝進出を決め、1962年以来62年ぶりとなる春の大阪制覇に王手をかけた。

 鮮やかな先制劇だった。0—0で迎えた3回だ。先頭の8番・林諒真が左前打で出塁。犠打で1死二塁とすると、1番・平野雄大も左前打で続いて、1死一、三塁と好機を拡大した。ここで2番・中村大輝が左前適時打。チーム初安打を皮切りに、相手に息つく暇を与えない集中打で1点をもぎ取った。

 5回にも、再び集中打を浴びせた。2死無走者から3番・白川聡一朗が遊撃内野安打。4番・大鶴彪太朗も中前打で続いて一、二塁とし、5番・宮島佑太が左前適時打を放って単打ばかりの3連打で追加点を挙げた。1点リードの8回には1死三塁から6番・河野陽斗の左犠飛で再び2点差に広げるなど効果的に加点し、終始、試合を優位に進めた。

 投げては、先発した背番号1のサイド右腕・熊谷直也が粘りの投球を展開。6回に1点を失ったが、直球、カットボール、スライダーを軸球に、緩急を自在に操る打たせて取る投球で要所を締め、終わってみれば1失点完投だ。

 18年秋の就任後、春夏秋を通じて初の大阪大会制覇に王手をかけた喜多隆志監督は「ピンチがかなり多かったですけど、自分たちの野球というか、しのいでしのいでワンチャンスというところ、自分たちの野球が準決勝でもできたのかなとは思いますね」と振り返った。昨秋は大阪3位で近畿大会に出場も、初戦で近江に0—2で敗れた。21年夏には大阪大会決勝で大阪桐蔭に3—4で敗戦。甲子園まであと一歩に迫りながら涙をのんできた。今夏に75年夏以来49年ぶりの聖地を目指す古豪。夏の頂点に向かう自信を手にすべく、まずは62年ぶりの春の頂点をうかがう。

スポーツニッポン

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