14年連続出場 木戸愛はジャンボとの”宿題”で最高位更新へ

2024年5月12日(日)7時0分 ALBA Net

“ジャンボ効果”はテキメン? 木戸愛が復活への道を確かに歩んでいる(撮影:米山聡明)

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<RKB×三井松島レディス 2日目◇11日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6305ヤード・パー72>

南からの強い風が吹いた大会2日目。難しいコンディションの中、木戸愛が4バーディ・1ボギーの「69」とスコアをまとめ、トータル4アンダー・9位へ浮上した。


この日のラウンドは「我慢できたことと、いいところでバーディが取れた。いい一日だったと思います」と総括。そして最大で風速8.8メートルを観測するほど、風が回り難しいジャッジが求められたコンディションのなか「(風の読みを)すごい考えさせられたんですが、その中でも決断力をもって打ててた」こともスコアにつながった。

とくに”いいバーディ”となったのは最難関ホールとなっている8番パー4だ。ドライバーでフェアウェイを捕らえると、171ヤードの2打目を6番ユーティリティで放ち、ピン奥2メートルにつけてバーディを奪った。ここでも決断力がさえて「フォローを信じて打ちました。きのうもきょうもいいショットが打てているので」と風も読み切り難関ホールを攻略してみせた。

ファイナルQT6位の資格でレギュラーツアーに出場している木戸は、昨オフからジャンボ尾崎のもとへ弟子入りしている。「ジャンボさんのところでいい練習をさせていただいている」と月曜日にはジャンボ邸に足を運び汗をかいているようで、その甲斐もあってか4月に行われた「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」31位タイを皮切りに、今大会まで5試合連続で決勝へ進んでいる。

好調の理由に、ジャンボの助言があったのか聞いてみたところ、「そんな、もうお言葉なんかなかなかいただけないですよ」とかしこまった表情を見せるも、「『積極的なプレーを』っていう言葉をかけていただいたので、今はそれを大事にしていて、いい方向に向かっている」と破顔。さらに「しっかり振ること」をジャンボとのテーマにしており、「今週は結構できている」と師匠から課された”宿題”もこなせている。

木戸はこの大会に14年連続出場しており、最高位は2012年の18位タイ。今大会でそれを更新できそうな位置に「ティショットをしっかりフェアウェイに置けるとチャンスが多い。ドライバーが好きなのでチャンスメークをどれだけできるかというチャレンジが好き」と気持ちは高まっている。最終ラウンドは悪天候の影響で読めない展開になるが「目の前の一打に集中して頑張りたいです」とどんな状況であれ、自分のゴルフに徹する準備は整っている。(文・齊藤啓介)


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