DeNA・筒香 決勝の日米通算225号!牧と新旧4番アベック砲で7点差はね返す大逆転勝利

2024年5月12日(日)5時30分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ DeNA11—9阪神(2024年5月11日 横浜)

 DeNAは11日、首位・阪神戦で7点差をはね返す大逆転勝利を飾った。2点を追う8回に筒香嘉智外野手(32)が勝ち越しの右越え2号ソロを放つなど3本塁打を集めた。7点差の逆転は、8点差に次ぐ球団2番目の逆転劇。筒香は日米通算225(ツツゴー)号で復帰1号に続く決勝弾となり、牧秀悟内野手(26)との新旧4番初のアベック弾だった。

 吠えた。打った瞬間、筒香は右手を高々と掲げた。蝦名の2ランで同点に追いついた8回。2ストライクから岩崎のスライダーを完璧に捉えた。ファンの待つ右翼席への勝ち越しの2号ソロ。6日ヤクルト戦の逆転3ランに続く決勝弾だった。

 「ストレートかスライダーのイメージがあった。この点差を逆転できたのは大きい。声援も凄かったので、それは感じています」

 3回を終わって2—9。強風注意報が出て風向きがクルクル変わる悪条件の中で、序盤は重苦しいムードだった。左翼守備では2回の近本の左前への飛球を追い切れず、ワンバウンドで適時二塁打にするミス。6回までの4打席は無安打で2三振。「それまでが散々だった…」と振り返ったが、4回に1点、5回に4点を返した打線の流れに乗り、7点差をひっくり返す一撃を放った。球団の7点差の逆転勝利は、19年9月19日の広島戦以来5年ぶりで最大の8点に次ぐ大逆転劇。今季初の3番で起用した三浦監督は「ああいうところで打てるのが筒香。本当に大きな存在。打席内容どうこうではなく、勝負強い」と称えた。

 「あれって何だ?」。筒香は6日のヤクルト戦で1軍合流すると牧に質問した。本塁打パフォーマンスの「デスターシャ」のことだった。メジャー移籍した4年の間に、チームに定着したパフォーマンス。その牧が、2者連続、この回3発目となる左越え5号ソロで続いた。新旧4番初の「TM」アベック弾。「デスターシャ」を見て笑顔の筒香に、牧も「ちょっとずつ筒香さんにも理解してもらえればなと思います」と笑った。 

 逆転劇の直前の8回。無失点に抑えた山崎の姿に「8回を(山崎)康晃が抑えてベンチでもチームを鼓舞していたから」と筒香。試合前に「順番だから」と復帰後初めて声出し役も担った一戦で、両軍27安打の打撃戦を制し、連敗を2で止めた。「最後がたまたま僕だった。本当に素晴らしいチーム。僕ができることは毎日全力でプレーすることだけ。これからも勝利に貢献する」と上位浮上の原動力になる。(大木 穂高)

 ≪虎から4度目はセ最多≫DeNAが7点差をはね返し逆転勝ち。チームで7点差以上の逆転勝ちは19年9月19日広島戦(0—7→11—8)以来5年ぶり11度目(最大は8点差で3度)。阪神戦は4度目で球団別では巨人、広島の各3度を抜いて最多になった。なお逆転勝利の最大得点差は過去4度あった10点。最近ではヤクルトが17年7月26日中日戦(0—10→11—10)で記録している。

スポーツニッポン

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