ソフトバンク・近藤が決勝二塁打「いい結果につながった」 今季2度目5連勝&最多貯金14に導く

2024年5月12日(日)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク4−1オリックス(2024年5月11日 サンマリンスタジアム宮崎)

 首位・ソフトバンクは11日、オリックスを4—1で下し、今季2度目の5連勝を果たした。1—1の同点で迎えた6回に近藤健介外野手(30)が決勝の右翼線二塁打。4連勝中で防御率0点台だった相手先発・エスピノーザを攻略した。宮崎での公式戦で勝利したのは、08年の西武戦以来16年ぶり。キャンプ地のファンにも強さを見せ、貯金を今季最多の14とした。

 キャンプ地・宮崎のファンはずっとこの日を待っていた。公式戦で実に16年ぶりとなる勝利。ヒーローの近藤は「2月にここでお世話になって、いい状態でシーズンに入れていると思います。その勢いのまま皆さんに勝利が届けられて良かったと思います」と表情を崩した。

 1—1の6回、打線が理想的なつながりで難敵・エスピノーザを攻略した。先頭・柳田が内野安打で出塁すると、山川が中前打でつないだ。無死一、三塁となり、近藤が1ボールからのツーシームを捉えた。右翼線への適時二塁打。クリーンアップの3連打で勝ち越した。近藤は「状況も楽な場面だったと思う。前の打者に感謝している。最低限外野フライと打席に入れたのが、いい結果につながったと思う」とお膳立てしてくれた柳田と山川に感謝した。この回はさらに栗原の2点適時打も生まれた。

 エスピノーザには3月30日の初対戦で6回無失点に抑えられ、近藤も1打数無安打1三振に終わっていた。この日は7回までに10安打を浴びせて快勝。防御率0・55で無傷の4連勝中だった右腕に来日初黒星をつけた。

 2回にも中前打を放った近藤の励みになっているのが“足長おじさん”の活動だ。アジアを中心とした貧困の中で暮らす子供の健やかな成長などを目指す活動を行う「チャイルド・ファンド・ジャパン」への寄付を9日に発表したばかり。1本塁打につき10万円、1安打につき1万円を寄付する。さっそく今季11度目のマルチ安打を記録し、「いろんなお子さんに届ければいいと思うし、打ちまくっていきたい」と意気込んだ。

 打率・325と首位打者をキープし、勝負強さも発揮している近藤の打撃について、小久保監督は「絶好調に見えなくても3割を打つ。技が抜けている選手。あれが力」とうなった。チームは5連勝で貯金は今季最多14と破竹の勢いだ。

 12日は「ファイト!九州2024」3戦目となる鹿児島での開催。日本ハム在籍時から同県の徳之島で自主トレを続けている近藤は「いい流れで来ているので、勝つ準備をして臨みたい」と頼もしかった。(井上 満夫)

スポーツニッポン

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