巨人のリチャード「昨日と今日で結構、激動だったと思います」移籍即スタメンで1号含む4打数2安打1打点

2025年5月13日(火)22時32分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 巨人4—5X広島(2025年5月13日 マツダ)

 ソフトバンクからトレード移籍した巨人のリチャード内野手(25)は13日、広島戦(マツダ)に「7番・三塁」で移籍即スタメン入り。5回の第2打席に移籍初安打となる衝撃の今季1号ソロを放った。2022年以来1035日ぶりとなるプロ通算11号。巨人のユニホームに袖を通した初戦は4打数2安打1打点の活躍を見せた。チームは14安打を放ちながらも4得点と毎イニング出塁を生かせず延長12回に8番手でマウンドに上がった石川がモンテロにサヨナラ打を浴び痛恨の敗戦。3位に転落した。

 激闘の巨人初戦を終えた25歳は、第2打席の一発を振り返り「行ってくれーっと思いながら走ってました」と回想。「6、7回ぐらいで久しぶりに足がつりそうになっていたんで。そっかー、試合の前からけっこうバタバタしてたんで、昨日と今日で結構、激動だったと思います」と汗を拭った。試合は悔しい結果となったが、充実感にあふれた一日でもあった。長い長い一日を終えたリチャードは「試合に入る前は少しバッティング練習とかも動きがあんまり良くなくて本当不安があったんですけど、ユニホーム着て、鏡を見て新しいチームでしっかりやらないとなって思いで試合に入れたんで、それをまた今日だけじゃなくて明日もできるようにしたいです」と前を見据えた。

 2回に訪れた記念すべき初打席は、森が投じた初球145キロの高めの直球をフルスイング。ファウルだったが、その豪快さにスタンドはどよめき。しかし、5球目の外角低めチェンジアップにバットは空を切った。

 5回に訪れた第2打席。仲間たちからの声掛けで気持ちを切り替えたリチャードが、さすがのパワーを見せつけた。巨人移籍初安打が1軍3年ぶりとなる本塁打。阿部監督の即スタメン起用に応える一発に、プロ8年目を迎えた25歳の“ロマン砲”は「これまでは1打席目の三振を引きずって打席に立っていたが、みんなの“切り替えて”という言葉が素直に入ってきました。その結果フレッシュな気持ちで打席に入ることができました。この気持ちを続けられるように頑張ります」と新たなチームメートたちへの感謝の言葉を口にした。

 3点を追う6回の第3打席は、相手2番手左腕・森浦のチェンジアップを捉え左前打で1死満塁のチャンスを演出。浅野の左犠飛でのチーム2点目を呼んだ。8回には相手4番手・ハーンから先頭の増田陸が左翼へのエンタイトルツーベースで出塁すると、6番・キャベッジが試合を振り出しに戻す6号2ランが飛び出す。同点に追いつき迎えた第4打席は空振り三振に終わった。延長10回の第打席は相手6番手の中崎の球を見極め四球を選び出塁。ここで代走・増田大が告げられベンチに下がった。

 戸郷が初回から3イニング連続で失点する苦しい展開の中で飛び出した移籍初戦での1軍自身3年ぶりとなる今季1号ソロ。この一発で悪い流れを断ち切り、反撃ムードをつくりだしたが延長12回に無念のサヨナラ負けとなった。「巨人のリチャード」第一歩は一発含む4打数2安打2三振1打点。チームの勝利にはあと一歩届かなかったが、自身の持ち味を出し切り敵地マツダで確かな存在感を見せつけた。

 <1軍3年ぶりの本塁打> ウエスタン・リーグの5年連続本塁打王ながら、リチャードが1軍で本塁打を放つのは、2022年7月13日のオリックス戦(ペイペイD)で宮城から2回と4回に2打席連発ソロを放って以来、実に1035日ぶり。ちなみに、この時は前日12日にシーズン1号ソロを放っており、自身初の2戦連発だった。2022年シーズンは結局この3本で終了。また、リチャードのプロ1号は2021年9月5日のオリックス戦(ペイペイD)で増井から打った逆転満塁弾(この日は2号ソロも記録)。2021年シーズンは終盤約1カ月で7発の本塁打を固め打ちした。なお、1号グランドスラム以降、2号から10号までは全てソロ本塁打。今回の11号もソロだった。

スポーツニッポン

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