【陸上】やり投げ・ディーン元気 「1」並び昨年11月11日に結婚「自分らしくマイペースで...」
2025年5月13日(火)19時25分 スポーツニッポン
陸上男子やり投げのディーン元気(33=ミズノ)が13日、ダイヤモンドリーグ(DL)第3戦ドーハ大会(16日、カタール)に向けて関西空港から出発した。
パリ五輪は予選で全体13位となり、上位12人による決勝に惜しくも進めなかった。休養期間を挟んでトレーニングを再開し、冬季は1月19日からフィンランドへ。その後に南アフリカへと移り、3月28日に帰国した。迎えた今季は4月の兵庫リレーカーニバルを欠場。今大会が初戦となる。
「(兵庫リレーカーニバルは)地元の大会なので出たい気持ちはあったけど、9月(世界選手権)が本番なんで。9月のことを優先して、ゆっくりスタートしていこうかなと。1試合目がダイヤモンドリーグ。どう転ぶか分からないけど、ワクワクしながら試合を楽しみたい」
20歳で臨んだ2012年のロンドン五輪で決勝進出。その後は度重なるケガにも悩まされながら、22年に日本選手権を10年ぶりに制し、同年夏の世界選手権で決勝に勝ち上がって9位となった。昨夏には12年ぶりとなる五輪にたどり着いた。
パリで戦い終え、昨秋には女子同種目で19年世界選手権代表の佐藤友佳さん(32)と結婚。「1」並びの昨年11月11日に婚姻届を提出した。「お互いにアスリートで、一番を目指してきたので。五輪が終わって、シーズンオフの一番、語呂が良い日にしました」。現在は一緒に暮らしており、今年1月に現役を引退した夫人は第1子を妊娠中。8月頃に誕生を予定している。
「(夫人の)お腹が大きくなっているし“頑張らないと”という気持ちもあるけど、そこはでも、あんまり考えすぎずに。やっぱり、意識しなくても“頑張ろう”という気持ちは出てくる。自分らしく、マイペースでやっていきたい」
今季のターゲットに据えるのが9月に東京で行われる世界選手権。年齢を重ねるからこそ、思いは強い。「今思えば、若い頃は燃え尽きとかもあったけど、今はもう現役が終幕するカウントダウンの方が近い。だから“1年1年を大事に”と思うと、モチベーションも出てくる」。覚悟を持ちつつ、自然体で自国開催の大舞台を目指す。