無敗記録が途切れたバルサ、イニエスタも落胆「達成できず本当に残念」

2018年5月14日(月)14時49分 サッカーキング

今シーズン限りでバルセロナを退団するイニエスタ [写真]=Getty Images

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 13日に行われたリーガ・エスパニョーラ第37節で、レバンテによもやの大量失点を喫し、アウェイで4−5と惜敗したバルセロナ。シーズン無敗まであと2試合に迫りながらの黒星にショックを受けるチームを代表するかのように、主将のスペイン代表MFアンドレス・イニエスタが大きな落胆を見せた。

 この試合、絶対的エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに休養を与えた一方、これまで出場機会がほとんどなかったコロンビア代表DFジェリー・ミナを起用したバルセロナ。目下4連勝中のレバンテが繰り出す鋭い攻撃に翻弄されると、前半は2失点を喫した後に1点を返したものの、後半は立ち上がり11分間で3連続ゴールを奪われて万事休す。3点を返すのが精一杯で、昨シーズンから続いていた無敗のリーグ記録は43試合で途切れた。

 2シーズン振りのリーグ制覇を決めたチームにとっても、今シーズン一杯でクラブを退団する自身にとっても、最高の形で花を添えられなかったイニエスタ。試合後のインタビューでは、あと一歩のところで大記録を逃したことを嘆いた。

「無敗優勝というのは最も大切なことではないし、シーズンにはもっと重要なことがある。しかし、チームの皆が偉大な記録を打ち立てる意欲に溢れていただけに、それが達成できずに本当に残念だ。後味の悪さばかりが残る試合となってしまった」

 また、試合を振り返ったイニエスタは、後半の入り方が悪かったことを敗因に挙げた。

「レバンテはシーズン終盤になって素晴らしいプレーを見せており、今日もまさに真剣そのものだった。対する僕達は、緊張感が足りず、組織としての形ができていなかった。とりわけ後半開始直後はポジショニングがバラバラで、彼らの精度の高いカウンターにやられてしまった。前半の1点ビハインドは逆転可能なスコアだったけれども、後半立ち上がりの3失点で全てが難しくなってしまった」

 一方、60分に交代でピッチを退いた際には、アウェイに関わらずスタンディング・オベーションを受けたイニエスタ。敵味方関係なく声援を送ってくれるファンにお礼を述べるとともに、バルセロナでの最後の試合となるホームでの最終節に思いを寄せた。

「このような愛情を寄せてくれる人々には感謝の気持ちしかない。お別れの時が一刻一刻と迫って来るのは辛いことだが、それも含めて一瞬一瞬を味わいたい。最後の試合は最大限に楽しむつもりだ。これまで過ごして来た長い年月に相応しい良い思い出になることを願っているよ」

 本拠地カンプ・ノウにレアル・ソシエダを迎える最終節に向けては、「サポーターと共に良い形でシーズンを終えるためにも、最高の準備をして試合に臨まなければならない」との決意を示したイニエスタ。この日ハットトリックを決めて一人気を吐いたブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが、「アンドレスの最後の試合には、素晴らしい送別会になるよう全員が集中して臨むことになる。彼はそれに相応しい選手だからだ」と強調した通り、カンテラ時代から22年間過ごしたクラブで是非とも有終の美を飾って欲しい。

文=北村敦

サッカーキング

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