佐々木朗希が右肩痛の現状を説明「去年のシーズン中に完治しない中で」 昨年に右上肢コンディション不良で約2か月離脱
2025年5月15日(木)9時30分 スポーツ報知
取材を受けるドジャース・佐々木朗希投手(撮影・安藤宏太)
◆米大リーグ ドジャース—アスレチックス(14日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
関節付近に痛みが出る「右肩インピンジメント症候群」のため15日間の負傷者リスト(IL)入りしたドジャース・佐々木朗希投手(23)が14日(日本時間15日)、本拠地・アスレチックス戦の前に取材に応じ、「去年の日本でのシーズン中も1回離脱してる時に似たような症状があって、その時の方が状態は悪かったんですけど、今回それが去年のシーズン中に完治しない中で、その名残まではいかないですけど、そういう感じの感じに近いものがあるのかなと思います」と現状を説明した。
佐々木は前日13日(同14日)、「右肩インピンジメント症候群」のため15日間のIL入りが発表。数週間前から違和感があり、12日の精密検査で判明した。「インピンジメント—」は関節にある骨同士の間が狭くなって周囲の組織と衝突して炎症を起こすもので、肩以外にも症状が出る。肩の場合は、野球や水泳といった腕を上げる動作に伴い、疲労などが一因となる。一般的には復帰まで4〜6週間とされるが、場合によっては骨を削るなどの手術で、時間を要するケースがある。
7度目の先発だった3日(同4日)の敵地・ブレーブス戦で5回3失点でメジャー初勝利。9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦には、日米通じて初めて中5日でマウンドに上がったが、5回途中5失点で、直球の平均球速は94・8マイル(約152・6キロ)止まりだった。登板後に球団に症状を訴え、当初は再び中5日で15日(同16日)の敵地・アスレチックス戦で先発予定だったが、急きょ離脱した。
復帰時期は未定。佐々木はロッテ時代の昨季、5月に「上半身の疲労」、6月に「右上肢のコンディション不良」で離脱。前日にロバーツ監督が「我々が分かっているのは、右肩にインピンジメント症候群があることと、去年似たような症状があったということ」と明かした。新天地でここまでローテを守り、8登板で1勝1敗、防御率4・72の成績をマークしていた。
この日は指揮官が再び取材に応じ、佐々木について注射などの治療は受けずにノースローで調整させる方針を示した。