ベッテル、新タイヤへの不満は間違いだったと認める「パフォーマンス不足の原因はフェラーリ自身にあった」
2018年5月16日(水)12時6分 AUTOSPORT web
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、15日にテストを行った結果、F1スペインGPでパフォーマンスが不足していたのは、ここに導入されたモディファイされたタイヤのせいではなく、マシン自体に原因があったという結論に至ったと述べた。
ピレリは、スペインGPに通常よりトレッドの薄いタイヤを持ち込んだ。プレシーズンテストでカタルニアサーキットを走行した際、再舗装された路面でオーバーヒートが起こりやすいという声がチーム側から上がったため、ピレリはブリスターを避けるために、トレッドを0.4mm薄くしたタイヤをスペインGPで使用することを決めた。このタイヤはポール・リカールとシルバーストンでも採用される予定になっている。
スペインGPの週末には、メルセデスが再びフェラーリを上回るパフォーマンスを示した。週末を通してベッテルはその原因は新タイヤにあると示唆し、不満を述べていた。
「今週末の(タイヤへの)変更が僕らには悪い方に働いたのかもしれない」とベッテルは決勝後に語っていた。
「ライバルたちよりもマイナスの影響が大きかったのかもしれないと思う。でもモナコで“通常の”タイヤに戻るからよかったよ。今回はライバルたちより苦戦したからね」
しかしバルセロナで行われたインシーズンテストの初日を担当したベッテルは、従来のタイヤとトレッドの薄いタイヤの両方を試した結果、今回のパフォーマンス不足は新タイヤのせいではなかったと認めた。
「この手の決定を検証する機会はあまりないものだけど、今日僕らはそういうテストを行うことができた」とベッテル。
「その結果、(スペインGPの)日曜に通常のタイヤを使っていたら、僕らはもっと苦しんでいただろうという結論が出た。だから(ピレリの)判断は正しかったんだ」
「ライバルたちのようにタイヤを長く持たせることができず、摩耗が激しかった原因は、僕ら自身にあった」
「比較するためのテストができてよかった。いくつかアイデアを見つけることができたから、それを実行に移せるかどうかは僕ら自身の問題だ」