【高校野球】道内最多部員88人の酪農学園大とわの森三愛がコールド発進…公式戦初登板初先発の関雄仁を打線が援護し10得点

2025年5月16日(金)6時59分 スポーツ報知

酪農学園大とわの森三愛の応援団が勝利を後押し(カメラ・島山 知房)

◆春季全道高校野球地区予選 ▽札幌地区Aブロック2回戦 酪農学園大とわの森三愛10−0札幌静修※5回コールド(15日・札幌円山)

 札幌地区では、昨秋全道大会出場の酪農学園大とわの森三愛が10—0の5回コールド勝ちで札幌静修に大勝した。今春入部した1年生を合わせ、部員数は道内最多の88人。トランペットの音色が響くスタンドも一体となって白星をつかんだ。釧根地区では代表決定戦が行われ、釧路北陽が4年ぶり4度目の全道大会出場を決めた。

 酪農学園大とわの森三愛が、道内一の“マンパワー”を武器に大勝発進だ。公式戦初登板初先発の関雄仁(2年)を打線が序盤から援護し、10得点。前田康晴監督(49)は「低めをきちっと見逃せる日はいい試合になっている。まずは初戦勝てて良かった」と目を細めた。

 冬から取り組んできた「低く強い打球」を初戦から徹底し、低弾道の打球が次々に野手の間を抜けていった。飛球アウトはなく、9安打中8安打がゴロ、ライナー性の打球。9点リードの5回1死一、二塁の場面では4番・堀内亮太左翼手(3年)がライナーで左中間を破り、この日2本目の適時打で試合を決めた。

 勝利の“立役者”はスタンドにもいた。メガホンではなく、トランペットを手に持つのは佐々木大志郎投手(2年)。小学5年から地元・浜中町の音楽クラブで習い始め、中学卒業まで野球との二刀流を続けてきた。高校入学後は演奏を“封印”していたが「(応援に)吹奏楽が欲しかった」と昨秋、中古で約5万円の楽器を購入。休日でもグラウンドに足を運んで練習を積み、応援団を盛り上げた。

 今春新1年生が加わり、部員数は道内最多の88人。控え部員の大声にトランペットの音色も加わった応援に堀内は「すごく力になった」と感謝する。次戦の相手はセンバツ出場の東海大札幌。堀内は「自分たちは挑戦者。中学時代のチームメートで、甲子園で活躍した選手が東海には何人もいる。負けないように戦いたい」。スタンドとベンチ一丸で王者に挑む。

(島山 知房)

 〇…札幌第一はBブロック2回戦で恵庭北に10−0(5回コールド)。背番号10の半田悠(3年)が先発し、3回を無安打無失点。「(2四球の)立ち上がりの無駄なボールを少なくしないといけない。3回はどの球種も安定していた」と振り返った。エースナンバーを背負った昨秋は、優勝した東海大札幌に逆転サヨナラ負け。春先は制球が不安定で左腕・黒沢怜生(3年)に1番を譲った。昨秋準Vの北海と激突する次戦に向け、半田は「伝統校なので、守りに入らないで向かっていきたい」と力を込めた。

 〇…札幌厚別は札幌真栄に5−2。序盤に奪ったリードを守り切った。昨秋部員が7人まで減少。単独出場の危機を乗り越えて、春は11年ぶりの2勝目を挙げた。渋川亮監督(38)は「初めての境地。彼らに感謝です」と目を細めた。春35年ぶりの代表決定戦進出まであと1勝。2番手で登板し、5回無失点と好投した木村一郎投手(3年)は「長いイニングを踏ん張って投げられて良かった。札幌新陽が勝ち上がってきたら(昨秋の)リベンジをして、決勝に行きたい」と意気込んだ。

スポーツ報知

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