福岡が4試合ぶりに勝ち点ゲット 金森が後半50分に同点弾
2025年5月17日(土)18時54分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第17節 福岡1—1名古屋(2025年5月17日 ベスト電器スタジアム)
長かったトンネルに、少しだけ光が差した。福岡は0—1で敗色濃厚の後半50分、同34分から途中出場したMF金森健志が今季初ゴールとなる劇的な同点弾をもたらした。ペナルティーエリア左で倒れ込みながら、こぼれ球を左足でニアへねじ込んだ。連敗を3で止め、5月初の勝ち点を得る値千金のゴールだった。
「一発で仕留めようという気持ちでいて、難しい体勢ではあったんですけど、ゴールの隅にいけば入ると思った。(力を抑えて打つというところは意識しました」
ケガ人続出で台所事情は苦しい。それでも引くことなく攻め手を打ち続けた。ロングボールを多用せず、名古屋のマンツーマンに対して真っ向勝負。センターバックで先発したDF安藤は劣勢の後半41分から左のトップに入り、長身を生かしたパワープレーを試みた。なりふり構わぬ積極策が、同点劇を生んだ。
ゴールはもちろん、金森自身の努力の結晶でもある。前節の横浜FC戦で決定機をものにできず「ずっと自分にイライラしていた」。それを今週の練習にぶつけた。全体練習後もコーチに頼んで、さまざまな状況を想定して突き詰めながらシュートなどの個人練習に没頭。「自分のことは自分にしか変えることはできないですし、練習しかああいう感覚は身につけられないものなので、やらなきゃいけない。チームを助けたいという気持ちでやっていました」と振り返る。
連敗を脱した。しかし7試合連続勝ちなしというのも事実。金森は「チームの雰囲気は全然悪くないですし、追いついた時の、スタジアムのファン・サポーターとの一体感はあった。今日追いついたこの引き分けを、必ず次につなげたい」と言い切った。21日に富山とのルヴァン杯(富山)を挟み、24日にはアウェーのC大阪戦(ヨドコウ)。次節こそ勝利を呼び寄せる。