広島が4連敗の後、4連勝 MF川辺が89分に劇的なピースウイング初ゴールで逆転
2025年5月17日(土)18時15分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第17節 広島2—1東京V(2025年5月17日 エディオンピースウイング広島)
広島が4連敗の後、4連勝と巻き返している。東京VにPKで先制を許しながら後半42分からの2得点で逆転し、勝ち点を29に伸ばした。
広島は後半32分にPKから先制点を与えたが、途中出場したFWヴァレール・ジェルマン(35)、MF菅大輝(26)が持ち味を生かして東京Vゴールに迫る。42分、左サイドのCKを菅が中央へ。DF荒木隼人(28)が頭で落とすとジェルマンが反応して右足を振り抜いた。広島がACL2敗退の遠因となった助っ人が真価を見せた一撃で追いつくと、44分には菅の右サイドFKからMF川辺駿(はやお=29)がこぼれ球をダイレクトでシュート。GKの左を抜けて勝ち越しゴールが決まった。
喜びのあまりピッチに倒れ込んだ川辺に広島イレブンが折り重なる。「このスタジアムで、このエンブレムをつけてゴールすることが目標の一つだったのですごい嬉しい」と移籍後初ゴールがピースウイング広島での初得点と重なって喜びを爆発させた。「4連敗している時にこういう試合が多かった。自分たちがまた優勝争いをするために、きょうの価値はすごく大きい」とクラブのレジェンド・青山敏弘コーチから受け継いだ背番号「6」は胸を張った。
ミヒャエル・スキッベ監督(59)は「PKは非常にアンラッキーだったが、そこから2点を取りにいった今日の選手たちのパフォーマンス全てを誇りに思う。4連敗の後、4連勝。本当にいい気持ちで今日を終わることができる」と最後まで笑顔を絶やさなかった。