体操・岡慎之助「嬉しいけどモヤモヤしている」大会連覇で初の世界選手権代表に決定、橋本大輝との五輪王者対決を制す
2025年5月19日(月)10時8分 TBS NEWS DIG
体操・NHK杯の男子2日目が18日、東京体育館で行われ、岡慎之助(21、徳洲会体操クラブ)が大会連覇を果たし、10月にインドネシア・ジャカルタで行われる世界選手権の代表に決まった。
4月の全日本個人総合から始まった代表選考会もいよいよ最終日。ここまで東京五輪王者・橋本大輝(23、日本生命/セントラルスポーツ)との激闘を演じ、ファンを熱く盛り上げてきた岡だったが、この日は最終種目・鉄棒の離れ技「コールマン」でまさかの落下。それでも攻める姿勢を忘れず、再び「コールマン」を実施し成功させると、その後は大技「リュ—キン」も難なく決めきった。
2位につける橋本を僅か0.200点差で振り切り、優勝で代表切符を勝ち取ったが、試合後の会見では「連覇だったり世界選手権の代表を勝ち取れたことはすごい嬉しいんですけど、最後の鉄棒でまさかの落下でモヤモヤしてる」と悔しさを滲ませた。
昨夏のパリ五輪では3冠に輝き、一躍“体操ニッポン”の顔となった21歳だが、今年が初の世界選手権代表となる。「五輪と同じような感じかなっていうのは自分のなかで思っている。大輝くんに勝てば絶対に金メダル獲れるっていうのはあるので、そこでまた良い勝負をして僕が勝ちたいなと思っています」と闘志を燃やした。
今大会2位の橋本も代表に決まり、今年の代表選考会で火花を散らした2人の五輪王者が10月、再び世界の舞台で頂上決戦を繰り広げる。