落合氏そっくり!?三冠王候補なのになぜか注目されないDeNA宮崎敏郎の「凄さ」とは

2023年5月20日(土)11時0分 ココカラネクスト

たくみなバットコントロールも評価されている宮崎(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 好調DeNAをバットでけん引している宮崎敏郎内野手。18日の広島戦でも第2打席で8試合連続安打を記録すると、この日もマルチ安打と現在、打率.442、9本塁打(18日現在)と、主要打撃2部門でトップに立っている。三冠王を狙えるほど打っているにもかかわらず、不思議なほどメディアに取り上げられる機会が少ない。

【動画】5月14日の阪神戦にて、勝負強さが際だつ、現在打撃三冠の宮崎が3回に西純から一時同点となる8号2ランを放った場面

 三冠王といえば昨年、ヤクルト・村上宗隆が史上最年少22歳で獲得したインパクトが強すぎたせいだろうか。また今年3月、WBCで侍ジャパンが世界一になり、シーズン開幕後も侍メンバーへの注目が非常に高い。代表に選ばれなかった34歳がいくら打撃好調でも、地味な印象は否めないのか、メディアの扱いはあまり大きくならない。

 華はなくても? 技がある。卓越したバットコントロールで、17年には首位打者のタイトルを獲得。ここ6年で5度も打率3割超えを果たしている。プロ野球選手としては恵まれた体型ではなく、172センチと小柄なポッチャリで愛称は「ハマのプーさん」。盗塁はプロ通算0個。足で内野安打を稼ぐタイプとは無縁の右打者で、広角に打ち分ける打撃技術。軸足に体重を残す独特の打ち方も含め、三冠王を3度獲得した落合博満に似ているというファンの声もある。

 レジェンドを彷彿(ほうふつ)とさせる職人技で、今季は驚異的なハイアベレージをキープしている。打率4割超で4月に初の月間MVPを獲得した後も安打を量産し、シーズン4分の1を消化した時点で4割4分2厘。本塁打、打点ともに自己最多更新ペースだが、宮崎は「個人としての目標は、今年は掲げていない。チームの勝利のために、1年間ケガなくやっていきたい」とベテランらしく長いシーズンを見据える。

 佐賀県の出身で、県立厳木(きゅうらぎ)高校、日本文理大、セガサミーを経てDeNAに12年ドラフト6位で入団。独自の打撃技術を磨き、三塁レギュラーに定着。FA権を取得した21年オフに6年契約で残留し、チームへの愛着を「生涯横浜」という形で示した。98年以来の優勝に向けて好スタートを切った今季、王貞治を超える史上最年長の三冠王、史上初の4割バッターと夢は膨らむばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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