夏の移籍に影響も?出場時間が減った注目選手5選【J1リーグ2025】

2025年5月20日(火)10時0分 FOOTBALL TRIBE

岩渕弘人(左)ジエゴ(中)岩崎悠人(右) 写真:Getty Images

5月17日〜18日に第17節が行われた2025明治安田J1リーグ。シーズンの折り返し地点が近づくなかで迎えた今節、首位を走る鹿島アントラーズは勝利を収め破竹の7連勝を達成。一方で下位に目を向けると首位鹿島と同様過去1度もJ2降格経験のない横浜F・マリノスが6連敗で最下位と苦しい状況が続いている。


そんな展開のなか、各クラブ今季のスタメンが徐々に固まってきた印象だ。新指揮官のもとで新たに台頭してきた選手やこの冬チームに加わった新戦力が定位置を確保しつつある一方、昨季は多くの試合にスタメン出場しながらも今季はベンチスタートが増えている選手も複数いる。ここでは、出番は得られているもののスタメンでの出場機会が減っている選手たちを5名紹介していく。




岩崎悠人 写真:Getty Images

岩崎悠人(アビスパ福岡)


2024シーズンにおけるアビスパ福岡の新戦力の1人FW岩崎悠人。加入初年度は38試合すべてに出場し、うち31試合で先発と紛れもない主力として定位置を確保していたが、今季はここまで17試合すべてに出場しているものの先発は約半数の8試合と序列低下が懸念される。


先発減少の理由として挙げられるのは、新指揮官である金明輝監督とともに今季町田ゼルビアより加入したFW藤本一輝とのポジション争いだ。昨年町田で3ゴール3アシストと躍進に貢献した選手の加入により、岩崎の地位が脅かされている。とはいえ、直近の5試合は藤本が欠場となっていた影響もあってかスタメン出場が続いている。残念ながらチームは調子を落としているが、このチャンスに定位置を取り戻す活躍を見せられるのか注目だ。




岩渕弘人 写真:Getty Images

岩渕弘人(ファジアーノ岡山)


今季クラブ史上初のJ1に挑んでいるファジアーノ岡山。第17節が終了した時点で12位と順位の上ではボトムハーフにいるが、トップハーフとの勝ち点差は少なくここまでは食らいついている印象だ。そんな岡山のJ1初昇格に大きく貢献したMF岩渕弘人だが、ここまでは途中出場が多いシーズンとなっている。2022シーズンには当時J3のいわきFCで10ゴールを挙げJ2昇格に貢献。続く2023シーズンはJ2でも7ゴールと結果を残し昨季は加入初年度ながら岡山で不動の地位を確保して13ゴールと数字を伸ばしてきた。


しかし、今季は同ポジションにJ1経験豊富で直近2シーズンは韓国の蔚山現代で活躍していたMF江坂任の加入もあり、やや序列が低下。現時点で13試合に出場も、うち先発は6試合のみとなっている。自身初のJ1とはいえ、これまでの成績からカテゴリーを上げても数字を残せることは証明してきた岩渕。もちろん岡山にとっても貴重な戦力だが、J1他クラブやJ2上位のクラブが期限付きも含めて獲得に乗り出しても不思議はない。




エウベル 写真:Getty Images

エウベル(横浜F・マリノス)


現在最下位と窮地に立たされている横浜F・マリノス。過去1度もJ2降格経験のないクラブなだけに巻き返しが期待されるが、クラブ内は今季新たに指揮官となったスティーブ・ホーランド監督が早くも解任されるなど混乱もあり今後が懸念されている。


そんな横浜FMだが、選手に目を向けても直近のシーズンでチームの攻撃を牽引してきた外国籍選手たちの出場時間減少が不安要素として挙げられる。特に気になるのが2021シーズンから同クラブで活躍しているFWエウベルについて。優勝した2022シーズンには8ゴール、惜しくも2位で終えた2023シーズンも9ゴールといずれも二桁近いゴールを挙げた選手だ。昨季もゴール数こそ2つのみと鳴りを潜めたが、それでも27試合に出場して活躍を見せていた。しかし、今季はここまで10試合の出場にとどまり先発はわずかに1試合のみ。確かに年齢的にはベテランの域に入っているが、衰えるにはまだ早い。監督交代を機に今後起用面での変化があるのか。去就も含めて注目選手の1人と言えよう。


ジエゴ 写真:Getty Images

ジエゴ(柏レイソル)


昨年の17位フィニッシュから一変、監督交代を経てここまで2位と好スタートを切った柏レイソル。しかし、好調なチームの傍らで監督交代によるシステム変更の影響を受けて出番を減らした選手もいる。そのうちの1人が昨季不動の左サイドバックとして出続けていたDFジエゴだ。今季よりチームを率いるリカルド・ロドリゲス監督とは徳島時代にもともに戦っているが、昨季までの4バックから3バックへと変更になったことで出場した15試合の中で先発は3試合のみと出場時間は減少傾向にある。


サイドからのクロスはもちろん、183cmとサイドバックとしては高身長な点も大きな魅力。得点力も高く、今季はいずれも途中出場から2ゴールをマークしている。恩師のもとで出番は得られていることからすぐに移籍ということは考えにくいものの、間違いなく他クラブであればスタメンに入る実力者であることから、このままの起用が続けばいよいよ声をかけるクラブが出ても不思議はない。




細谷真大 写真:Getty Images

細谷真大(柏レイソル)


パリ五輪世代のエースであり、若くしてA代表にも出場しゴールの実績も持つFW細谷真大も今季出場時間の減少が心配される選手の1人だ。2022シーズン以降はほとんどの試合にスタメン出場し、2023シーズンには二桁ゴールをマーク。昨年も序盤戦はゴールが伸び悩んだが、それでも最終6ゴール5アシストと多くの得点に関わる活躍を見せた。その働きぶりと成長から冬には移籍も噂されたがチームに残留。今季からは背番号も「9」へと変更し、さらなる躍動が期待されたのは間違いない。


しかし、開幕戦と第2節にスタメン出場したものの以降はベンチスタートが増え、ここまで16試合出場でスタメンは半数以下の5試合のみ。毎試合のように出番を得ている一方で先発の機会は多くない。それでもゴールは3つ挙げており、攻撃面では十分に計算の立つ選手。それだけに、海外も含めて今夏に移籍の話が出ても何ら不思議はない。柏のファンやサポーターからすれば可能な限り長く自クラブで見守りたい選手だろうが、果たして動きはあるのか注目だ。

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