深いトップが作れる! 鈴木愛はクラブヘッドを置いてくる始動で手元と体がシンクロ【女子プロのドラテク】

2024年5月23日(木)8時5分 ALBA Net

鈴木愛の深い捻転は始動にポイントがある(撮影:鈴木祥)

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2024年も盛り上がりをみせる国内女子ツアー。彼女たちのスイングには効率よく飛ばす要素が詰まっている。今回取り上げるのは今季2勝を挙げている17年、19年の賞金女王・鈴木愛。プロ12年目を迎えた安定感抜群のスイングを、石井忍が解説する。




鈴木プロは典型的な2軸スイング。バックスイングでしっかり右に乗り、切り返しではクラブを動かさずに、腰を左にスライドして踏み込み、インサイドから下ろしていきます。かつてタイガー・ウッズのコーチを務めていたブッチ・ハーモンが「バンプ」と言っていた動きですね。


スタンスが広くて体重移動をヨコに使う人に参考にしてもらいたいのはテークバックです。先に右足を踏んでスライドし、クラブは引っ張るようにして後から付いてくる。ヘッドからヒョイっと上げずに置いてくる感じ。原英莉花プロも同じように上げているのですが、こうすると始動で手元と体がバラバラにならず一体感が出るので、深いトップになります。

テークバックでは先に右足を踏んで体を先行させクラブは後から、そして切り返しでも先に左にスライドしてからクラブを下ろしていく。トップの捻転が浅い人やカット軌道によるスライスが出やすい人は、真似したい動きですね。

■鈴木愛
すずき・あい/1994年生まれ、徳島県出身。17年、19年に賞金女王を獲得したツアー通算20勝の実力者。今季は開幕から3試合で2勝と3度目の女王へ好スタートを切った。セールスフォース所属。

■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ。千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。


◇ ◇ ◇

●ヘッドスピードが同じでも飛ぶ人と飛ばない人がいる。その違いは『インパクトロフト』。PGAツアーの飛ばし屋、ローリー・マキロイはロフトを立てて、330ヤードを連発している。関連記事の【R・マキロイは、“コークスクリューパンチ”でロフトを立てて飛ばしていた!】を読んで、効率の良い当て方をマスターしよう。


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