J・アルバ、レアルの選手とは「奇妙な関係」…メッシとの対戦にも言及

2018年5月24日(木)0時53分 サッカーキング

インタビューに応じたJ・アルバ [写真]=NurPhoto/Getty Images

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 今シーズン、リーガ・エスパニョーラとコパ・デル・レイの2冠に輝いたバルセロナ。その原動力の1人であるスペイン代表DFジョルディ・アルバが、母国のテレビ局『アンテナ 3』内のフットボール番組のインタビューで自身の現況について見解を示した。

 ここ数シーズンは若干パフォーマンスが落ち気味だったJ・アルバだが、今シーズンは本来の切れ味を取り戻した。特に目立ったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとの良好なコンビネーションについて、チームの絶対的左サイドバックは大黒柱への絶大な信頼を口にした。

「メッシとの連係は日々の練習で育まれて来たものだ。僕達はお互いを探すように心掛けている。対戦相手も2人の間のプレーを警戒するようになっているが、それでも彼は殆どミスを犯さない。僕はそれを生かすべきなので、彼に良い形でボールを送ることを常に考えている」

 来月14日に開幕する2018 FIFAワールドカップ ロシアでは、そのメッシと敵味方に分かれて対戦する可能性があるJ・アルバ。もしマッチアップすることになれば、全力で倒しに行くことを強調した。

「メッシは世界最高の選手であり、いかなる相手も茫然と立ち尽くしかねない。しかし、対戦するとなれば抑えなければならない。自分にはピッチ上では友人がいないことは、皆が知っている。プレーする時は人が変わり、誰にも負けたくなくなるんだ。たとえ相手が父親だったとしてもね。僕達はとても良い関係にあるけれども、対戦する時は各々が自分のチームのために戦うまでだよ」

 また、ベスト8止まりに終わったチャンピオンズリーグ(CL)についてコメントを求められたJ・アルバは、ホームでのファーストレグに4−1で先勝しながら、アウェーでのセカンドレグに0−3で敗れたローマとの準々決勝を振り返った。

「僕達は第1戦に快勝したが、第2戦が簡単な試合になるとは思っていなかった。とはいえ、自分達の思うように物事が進んでいると考えていた。そんな中、最悪の日を迎えてしまった。あの試合で起きたことは、誰もいまだに説明できやしない」

 一方、今月6日に行われた“エル・クラシコ”で、前節優勝を決めたバルセロナに対し、王者を花道で迎え入れるというリーガ伝統の“パシージョ”をレアル・マドリードが行わなかったことについては、「それはメディアが好む話題に過ぎない」と問題視しなかったJ・アルバ。とはいえ、宿命のライバルに対して抱く特殊な感情を説明しながら、26日に行われるCL決勝でリヴァプールと対戦するレアル・マドリードの大会3連覇が実現しないことを願った。

「レアルの選手とは奇妙な関係で結ばれている。彼らとは完璧に上手く行っているが、どの試合でも敗れることを願っている。それで思い出すのは、彼らがユヴェントスを下した昨シーズンのCL決勝後のことだ。彼らには祝福のメッセージを送ったが、それと共に『できれば負けて欲しかった』とも正直に伝えたんだ。もう同じメッセージを送らずに済むことを祈っているよ。それは僕達にとって好ましくないことだからね」

 J・アルバが説明する通り、宿敵同士となるクラブでは相手の失敗を望みながらも、チームメイトとなる代表では見事な融和を見せるバルセロナとレアル・マドリードの選手たち。2大会振りのワールドカップ制覇を目指すスペイン代表は、レアル・マドリードのエースであるFWクリスティアーノ・ロナウドを擁するポルトガル代表とグループリーグ第1節で対戦するとあり、初戦から両クラブの選手の動向に注目が集まりそうだ。

文=北村敦

サッカーキング

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