原英莉花の後輩、19歳・倉林夏はPO惜敗も「いろんな経験ができた」 武器は「めっちゃ飛ぶ」平均260Yのドライバー

2024年5月25日(土)14時0分 ALBA Net

初のトップ10入りを果たした倉林夏(撮影:上山敬太)

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<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第5戦 Sky New Try Ladies Cup(1日競技)◇24日◇瑞陵ゴルフ倶楽部(岐阜県)◇6414ヤード・パー72>

19歳・倉林夏は古賀妃とのプレーオフに敗れて2位に終わった。4ホールに渡る延長戦で粘りに粘った古賀に対して、倉林はバーディを奪うことができなかった。カップを切り替えて迎えた4ホール目で1メートルのパーパットを沈められず、勝敗が決まった。


序盤からロケットスタートを切った。出だし5ホールで4バーディ。一気に単独首位に浮上し、2打差をつけて後半へと向かった。その後もピンを攻めるプレーを見せたが、16番、17番と連続ボギー。そして16番で20メートルの超ロングパットを決めた古賀が追いつき、延長戦へと入った。

18番パー5でのプレーオフでも倉林が優勢だった。アプローチとパターでやっとパーを拾う古賀に対して、倉林はティショット、2打目をフェアウェイに運ぶ。そして3打目は60ヤード前後のアプローチを残し続けた。だが、手前8メートル、奥6メートル、手前7メートルとピンに絡まず、3ホール目まですべて2パットのパー。そしてカップが切り替わって迎えた4ホール目で2打目を左に曲げ、古賀に勝利を渡した。

「長かったです。3打目、3回ともあれだけ同じところから打っているので、もう少しつけたかった」。相手の粘りを称えながらも、自身の課題がより見えた。「良いところもあり、悪いところもあり。プレーオフも初めてだし、追われるのも初めて。悔しいですけど、いろんな経験ができました」と19歳は気丈に話した。

「原英莉花さんの卒業した高校です、といえばみなさん分かってくださります(笑)」という湘南学院高出身。昨年のプロテストは1次予選で敗退した。アマチュアのまま活動していたが、「アマチュアだと試合数が少ないというのもあるし、プロになりたくてやっているんだったらもうプロでいいか、っていう気持ちもあります」と今年プロ転向。そしてマイナビ ネクストヒロインツアーの門をたたいた。

アマチュア時代から茨城・静ヒルズで仕事をしながら「練習生」としてボールを打ち込んでいる。練習環境の良さに感謝しながら、地元の神奈川、茨城、そして全国での試合と動き回る日々。同ツアーはこれが3試合目の出場だ。「いろんな人に投票していただいたり、中継見てるよと言ってくださる方もたくさんいる。ちょっとでも映りたい、目立ちたいな」と中継カメラに緊張しながらも、カメラ目線でピースしたりするなどファンへのアピールも忘れない。

武器は平均260ヤードのドライバー。トレーナーとともにオフには下半身メインのトレーニングに注力し、かつて40キロだったウエイトスクワットは80キロまで上がるようになった。「もうちょっと精度を上げないと」というものの、「めっちゃ飛びます(笑)」というのがアピールポイント。今季からキャロウェイ『パラダイム Aiスモーク◆◆◆』を使用し、「替えたらめっちゃ飛びました。10ヤードは絶対に、もしかしたら20ヤードは伸びたかも」と相性のいいクラブにも出会うことができた。

「きょうは自分の世界に入ってプレーできたかな。第6戦、第7戦と出場させてもらえるのでリベンジしたいです」。163センチの体から繰り出す飛距離を武器に、今後の活躍を誓った。(文・笠井あかり)

※マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は「将来有望な若手女子ゴルファーに真剣勝負の機会を提供して大きく羽ばたいてもらいたい」という思いから2019年に開始。24年は14試合前後が予定。出場選手はポイントランキング、前回大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などにより決められる。


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