ホンダが2026年からのF1復帰を発表!新パートナーのアストンマーティンとは旧チーム時代から深い縁

2023年5月25日(木)14時15分 ココカラネクスト

ホンダとアストンマーティンの記者会見。左から2人目がホンダの三部社長(写真:アストンマーティン提供)

 ホンダは5月24日、2026年シーズンからアストンマーティンF1チームに新レギュレーションのパワーユニットを供給するワークス契約を結んだと発表した。

 2021年を最後にいったんはF1のワークス活動から撤退すると宣言したが、その後もパートナーシップを組んでいたレッドブルグループにパワーユニットに関する知的財産権を使用させる形で子会社「HRC(ホンダレーシング)」を通じてF1活動を継続していた。

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 ただ、昨季はパートナーとして組んだレッドブルレーシングがドライバーズタイトル、コンストラクターズ(製造者)タイトルの2冠を獲得したものの、コンストラクター名に「ホンダ」の名を盛り込めなかったことでマーケティングにF1を十分に活用することができなかった。

 F1撤退の理由について、二酸化炭素など温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に取り組むため経営資源の集中が必要と判断したと達成のためと説明していた。ホンダの三部敏宏社長は今回のワークス活動再開に際して「F1が、ホンダの目指すカーボンニュートラルの方向性と合致する、サステナブルな存在となり、私たちの電動化技術を促進するプラットフォームになること。これが、再びF1にチャレンジする大きな理由の一つとなった」とした。

 アストンマーティンF1チームとホンダとは古くからつながりがある。もともとは元王者ミハエル・シューマッハーのデビュー先としても知られるジョーダングランプリとして結成されたチームで、1998年に無限ホンダがエンジン供給を開始し、同年に初優勝するなど3年間で計3勝。2001年からはホンダとのパートナーシップに切り替わり、2002年まで「ジョーダン・ホンダ」として活動した。

 ジョーダンは活動最終年となった2005年にはトヨタエンジンも搭載しており、2006年からチーム名称がミッドランドに変更。その後もスパイカー、フォースインディア、レーシングポイント、アストンマーティンとチームオーナーを変えながら参戦を続けている。

 アストンマーティングループの技術部門で責任者を務めるマーティン・ウィットマーシュ氏はマクラーレン時代の2015年にホンダのF1復活を後押しし、マクラーレンとの提携を実現させた縁もあり、24日に東京都内で行われたホンダの記者会見にも招待された。

 アストンマーティンは元王者のフェルナンド・アロンソ(スペイン)と、ランス・ストロール(カナダ)の2人がレギュラードライバーを務め、今季のシリーズランキングでレッドブルに次いで2位と勢いがある。フォードとジョイントするレッドブルとは2025年を最後に決別するが、現状では最良の受け皿を手に入れることはできた。

[文/中日スポーツ報道部 鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)

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