帰ってきて!今季活躍中の大宮OB選手3選【J2リーグ2023】

2023年5月26日(金)18時0分 FOOTBALL TRIBE

翁長聖(左)フアンマ・デルガド(中)東慶悟(右)写真:Getty Images

大宮アルディージャが窮地に立たされている。2023明治安田生命J2リーグは第17節までの日程が終了。全日程の3分の1を過ぎ、シーズンが中盤戦へと移行する中、大宮は5月26日現在22位と降格圏にいる。J2リーグは全42節と終了まではまだまだ多くの試合が残っているものの、直近は6連敗を含み9試合勝ちがない状況だ。


特に攻撃面では、ここまで総得点14点とリーグ全体でワースト1位タイの大宮。シーズン序盤に3試合連続得点をマークしたFWアンジェロッティが一時負傷離脱した影響もあってか、思うように得点を挙げられていない。一方で、守備力はここまで総失点23点とリーグ全体の中位程度だが、最低でも引き分けで勝ち点を重ねていかなければならない現状においては不十分と言えよう。


今2023シーズンの開幕前、大宮は主力選手の多くがチームに残留。加えて各ポジションともレンタルからの復帰も含め戦力を充実させることに成功している。しかし、今季は以前大宮に所属していた選手たちの活躍も目覚ましく、ファン、サポーターからすれば「チームに帰ってきてほしい」と願う選手が多いのではないだろうか。


ここでは、現役でプレーしている大宮OB選手の中から、今季現在の所属クラブで活躍している選手たちを3名紹介する。




元大宮アルディージャ FWフアンマ・デルガド 写真:Getty Images

フアンマ・デルガド(2019大宮所属)


現在V・ファーレン長崎に所属しているFWフアンマ・デルガド。大宮での活動はわずかに1シーズンのみであったが、その1年間で見せた存在感は圧倒的であり、チームトップの13ゴールを挙げ、昇格こそ叶わなかったもののJ2リーグ3位という成績に貢献している。


フアンマがクラブを離れた翌2020シーズンは、前年の年間62ゴールに対し43ゴールと攻撃力が低下。フアンマ以外にも大幅な選手の入れ替えが行われたシーズンだっただけに、必ずしもフアンマ1人の移籍による影響とは言えないが、それでもチームトップスコアラーを失った影響は大きかったと言えよう。


そんなフアンマだが、J1アビスパ福岡を経て今季は古巣の長崎へ復帰。ここまで8ゴールをマークする活躍でチームの攻撃を牽引している。今季得点力に大きな課題を抱える大宮において、かつてのエース帰還を望む声が日増しに高まるのも当然だろう。


現在の大宮のチーム編成を見ても、サイドにはドリブルでの崩しや質の高いボールを供給できる選手が揃っており、中央に優秀なターゲットさえいれば得点力は大きく改善されるはずだ。それだけに、同じJ2のライバルクラブに在席していることを踏まえても、帰ってきてほしい選手の筆頭と言えよう。


元大宮アルディージャ MF東慶悟 写真:Getty Images

東慶悟(2011-2012大宮所属)


今ではすっかりFC東京の顔として知られるMF東慶悟だが、デビュー間もない2011、2012シーズンは大宮に所属していた。その間、東はアルベルト・ザッケローニ監督が率いるA代表(※)候補への選出もされており、また2012年ロンドン五輪の本大会にも背番号「10」を着けて出場。日本のベスト4進出に大きく貢献した。


近年はベンチスタートとなる試合も増えたが、いざ出場すれば安定感あるボール回しは健在。そして何より球際の激しい守備で広いエリアをカバーする能力は、ベテランとなったことでさらに凄みを増している。


現在の大宮も、中央は中堅もしくはベテランと呼べる世代の選手で構成しているが、それでも攻撃面に大きな課題を抱え、流れの中からの得点がそう多くない現状だ。東の展開力はぜひとも欲しい能力である。また、守備面でも高い危機察知能力と攻撃を止める技術は、そのまま勝ち点に直結する要素となり得る。そろそろ「引退」の2文字がちらつく年齢(32歳)になっているだけに、古巣へ帰ってきてほしいと願う声は多そうだ。


※A代表:年齢制限のない代表チーム




元大宮アルディージャ MF翁長聖 写真:Getty Images

翁長聖(2020-2021大宮所属)


2023シーズンJ2リーグを席巻している町田ゼルビア。なかでも、攻守に渡って豊富な運動量でチームに貢献しているのがMF翁長聖だ。圧倒的なスタミナを武器に、今季ここまでの17試合はほぼフル稼働。好調のチームを支える活躍を見せている。運動量を武器にした献身的な上下動もさることながら、攻撃力も大きな魅力だ。


第2節ザスパクサツ群馬戦(2月26日2-0)では芸術的なフリーキックを沈め、古巣である大宮戦でもグラウンダーの鮮やかなシュートでネットを揺らし勝利に大きく貢献している翁長(5月3日1-0)。また、ロングスローからも度々チャンスを創出しており、今季より町田を率いる黒田剛監督の攻撃バリエーションを増やすことにも一役買っている。


翁長が主戦場とする左サイドバックを、今季の大宮ではDF茂木力也が務めている。茂木も現時点で翁長と並ぶ2ゴールをマークしており、不調のチームにおいて攻撃面で大きな存在感を示していると言える。しかし、首位町田で輝く翁長の姿を見れば、帰還を求める声があるのも不思議ではない。

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