グッドマンが渋るなら可能性も浮上!? 井上尚弥との対戦が考えられる英国の“刺客”「彼は怪物。でも、俺はKOされない」

2024年5月27日(月)6時0分 ココカラネクスト

当代屈指の実力を発揮し続ける井上。その対戦相手となり得るのは一体誰なのか。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 敵なしの強さを誇る怪物と対峙するのは一体誰になるのか。ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の次期防衛戦の行方が不透明な状態にある。

 V2を懸けた一戦はスムーズに決まると見られていた。

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 井上は今月6日に東京ドームで行われたルイス・ネリ(メキシコ)戦直後に、次戦の相手としてIBF、WBOのスーパーバンタム級1位に君臨するサム・グッドマン(豪州)を指名。リング上で「次戦は9月ごろ、隣にいるグッドマン選手と防衛戦をしたい」と宣言。これにグッドマン側も「今は日付の調整をしている段階だ」と明かしていた。

 水面下で続けられていた交渉はすんなりと締結すると思われた。がしかし、両陣営の話し合いは停滞。すでに7月に国内での試合を決めていたグッドマン側が、井上側の求める9月開催に調整面を含めて難色を示しているという。

 挑戦者の思わぬ“渋り”。これによって井上の次戦は不透明な状況が続いているのだ。

 無論、グッドマンに代わる候補者との交渉も進む。先の東京ドーム興行にも参戦し、大橋ジムとの関係を深める元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)は「俺は他の賃金泥棒とは違って、怯えながら戦う姿を見せるつもりはない」と宣言。井上戦の可能性を示唆している。

 ただ、ドヘニーも37歳。キャリアの最盛期は越えている。ゆえにモンスターにとって「役不足」という声も小さくない。そうしたなかで、井上の刺客になり得るのが、IBFの同級ランキングで6位にランクされているリアム・デービス(英国)だ。

 すでに軽量級で“最強”の地位を確立する井上の打倒を強く意識してはいる。今年3月にエリック・ロブレス・アヤラ(メキシコ)とのIBOスーパーバンタム級タイトルマッチを制し、プロキャリア16戦無敗(8KO)とした28歳は、当時に「次の目標は間違いなくイノウエだ」と吐露。そして、強い覚悟を口にした。

「多くの人は俺を『馬鹿だ』と言うだろう。でも、そいつらはボクシングを理解していない。イノウエが強敵に見えるのは理解できる。実際のところ彼は怪物だ。でも、俺はKOされたことがないし、自分を信じている。

 せっかく戦える可能性があるなら、やってみればいいじゃないか。そうしないと、『やれたかもしれない』と後悔をする。俺はそんなことを望んではいない。俺は結果がどうであれ、最高の相手と戦ったんだと胸を張りたい」

 依然として交渉の最優先は、IBFとWBOの2団体で1位にいるグッドマンだろう。ただ、母国開催も望んでいるという25歳の若武者との話し合いが長引くようであれば、「俺からイノウエを煽ったりはしない。でも、チャンスが欲しい」と意気込むデービスと拳を交わすのも興味深くはある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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