37歳ボヌッチが現役引退…ユーヴェで8度のセリエA優勝、イタリア代表でもEURO2020制覇

2024年5月27日(月)0時55分 サッカーキング

ボヌッチはEURO2020では母国の優勝に大きく貢献した [写真]=Getty Images

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 フェネルバフチェは25日、同クラブに所属する元イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチが今シーズンをもって現役を引退することを発表した。

 イタリアサッカー連盟(FIGC)は23日、EURO2024に向けたイタリア代表の暫定メンバー30名を発表。昨年6月に行われたUEFAネーションズリーグ2022−23ファイナルズ以来、“アズーリ”から遠ざかっているボヌッチの名前は、リストになかった。『スカイ・イタリア』など複数のメディアによると、今回EURO2024のメンバーに選ばれなかったことを受けて、ボヌッチはフェネルバフチェで残るシーズンを戦い抜いた後、そのキャリアにピリオドを打つことを決断したという。

 なお、現在フェネルバフチェはスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)の最終盤を戦っており、首位のガラタサライを勝ち点差「3」で追う2位につけている。残すは最終節のみで、フェネルバフチェが10シーズンぶり20回目の優勝を飾るには、勝利した上で他会場の結果を待たなければならない。今季後半戦よりチームに加わり、ここまで公式戦12試合に出場しているボヌッチは、自身の現役ラストマッチとなる一戦を前に、クラブを通して次のような言葉を発した。

「この素晴らしいファミリーの一員になれたことを嬉しく思う。ここで過ごした日々のなかでは、ピッチ内外で最高の姿を見せようと努めてきた。そして、最も重要なのは明日、最後の戦いだ。自分のキャリアをトロフィーで締め括りたいし、明日はチャンピオンになるチャンスがある。みんなへの感謝を胸に、戦うつもりだ」

 ボヌッチは1987年5月1日生まれの現在37歳。インテルでプロキャリアをスタートさせるも、当時のトップチームでは定位置争いに加わることができず、複数回のレンタル移籍を経験。ジェノアを経て加入したバーリでブレイクを果たし、2010年夏にユヴェントスへ完全移籍加入した。ユヴェントスでは元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ、同DFアンドレア・バルザーリと強固な最終ラインを形成し、“黄金期”を迎えたクラブの中心選手として活躍。2011−12シーズンからセリエAでの6連覇に大きく貢献し、2017年夏にミランへ完全移籍した。

 ミランでは加入直後からキャプテンに任命され、2017−18シーズンは公式戦通算51試合出場2ゴールを記録するなど主力として活躍したが、わずか1年でユヴェントスへの復帰を決断。再び“ビアンコネロ”のDFリーダーに君臨し、5シーズンにわたってプレーした。昨年夏にユヴェントスを退団するまで、合計12シーズン在籍し、公式戦通算502試合出場37ゴールを記録。8度のセリエA優勝だけでなく、3連覇を含む4度のコッパ・イタリア制覇、5度のスーペルコッパ・イタリアーナ優勝などを経験した。

 ユヴェントスを離れてからは、ウニオン・ベルリンへ加入し、初の国外挑戦を果たすも、わずか半年で契約を解除。今年1月にフェネルバフチェへ完全移籍していた。

 また、バーリ在籍時の2010年3月にはイタリア代表としてもデビューを飾る。直後に行われたFIFAワールドカップ南アフリカ2010では、メンバー入りこそ果たしながらもピッチに立つことはなかったが、その後は最終ラインの主軸に定着。EURO2020では全7試合に先発出場し、1968年以来13大会ぶり2回目の優勝に大きく貢献した。これまでに国際Aマッチ通算121試合出場8ゴールを記録。出場試合数はGKジャンルイジ・ブッフォン氏、DFファビオ・カンナヴァーロ氏、DFパオロ・マルディーニ氏に次ぐ歴代4位の数字となっている。

サッカーキング

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