新型ポルシェ新型911、7月5日から日本発売開始。「いつでも快適に使える実用的スポーツカーを実現」

2019年5月28日(火)15時0分 AUTOSPORT web

 ポルシェは5月28日、東京・渋谷にて8世代目にあたる新型911(型式名992)の発表会を開催した。同モデルの日本での発売は2019年7月5日(金)から開始される。


 1963年の初代誕生から半世紀あまりを超えて、8世代目に生まれ変わった最新ポルシェ911。ボディサイズは全長4519mm×全幅1852mm×全高1300mm(カブリオレの全高は1299mm)で、先代より多少大柄に進化。エンジンはターボで過給される3.0リッターのフラット6を搭載。最高出力450psと最大トルク530Nmを生み出す。


 スポーツクロノを介してローンチコントロールを使うと、『911カレラS』が3.5秒、『911カレラ4S』が3.4秒で100km/hまで加速する。組み合わされるトランスミッションも新開発で、全車8速PDKを採用。ポルシェAGの日本人唯一のエクステリアデザイナー、山下周一氏は「伝統をエクスパンションさせ、さらにスポーティー、さらにワイドになって新型911は生まれ変わりました。エクステリアの最大の見せ場は、横一文字のリヤランプです」と語った。

ポルシェAGエクステリアデザイナー 山下周一氏


 インテリアはお馴染みの雰囲気を踏襲しつつ、デジタル化が大幅に加速しているのがポイント。10.9インチの大型モニターを据えたほか、メーターパネルもセンターのタコメーター以外はデジタル化され、ドライバー中心の構成となっている。

新型ポルシェ911


 運転アシスタンス装備も充実しており、ブレーキウォーニング、ブレーキアシスト機能(歩行者プロテクション)、レーンキープアシストなど、豊富なメニューが用意されている。


 また、世界初、路面の水を検知して、コントロールシステムを調整してドライバーに知らせる新開発のウェットモードを全モデルに標準装備。雨天時の車両スタビリティの向上に貢献している。


 ラインアップは『911カレラS』(1666万円)、『911カレラ4S』(1772万円)、『911カレラSカブリオレ』、『911カレラ4Sカブリオレ』(1997万円)の4つ。

新型ポルシェ911


■ポルシェ初のフルEVタイカンも年内に日本導入予定。2020年には千葉に専用テストコースも開業へ


 初代〜7代目まで日本におけるポルシェ911の保有台数は3万2733台(2018年12月31日時)に上る。ポルシェジャパンの七五三木敏幸代表取締役社長は新型911の発表に際し、2019年の取り組みについて語った。

ポルシェジャパン代表取締役社長 七五三木敏幸氏


「2018年の国内販売台数は7166台で9年連続前年比を上回ってきました。2019年も10年連続で前年をクリアしていきたい」


「ゼロエミッションスポーツカーの導入として、ポルシェ初のフルEV タイカンのワールドプレミアを2019年9月上旬に、日本国内導入を年内に予定しています。タイカンは世界中ですでに2万人を超える購入希望者がいます」


「日本においてはABB社と業務提携し、全国のポルシェセンターと公共施設へ、専用の急速充電器を設置します。2020年半ばまでに、150kWを超える急速充電を可能とする次世代のCHAdeMOを展開します」


 そして、スポーツドライビング体験の提供、ポルシェカレラカップジャパン/PSCJなどの参加型モータースポーツへ継続的にサポートしていくため、2021年に千葉県木更津にオフロードコースやアイスヒル、ハンドリングトラックなど様々なテストコースを用意したポルシェエクスペリエンスセンタージャパンの開業を目指していることも発表した。


「オーナーにはより深く911を味わってもらいたい。そして、911を未体験の人、未来のオーナーにも911を味わってもらうための、国内唯一無二のドライビング体験スポットになるだろう」と抱負を述べた。


 また2019年6月15〜16日には、富士スピードウェイにおいて『Porsche Sportcar Together Day 2019』を開催予定。新型911の展示、歴代911オーナー向けパレードなどのコンテンツが予定されている。

新型ポルシェ911


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