徳島出身ルーキーの都玲華&手束雅 9年ぶりの地元開催に「運命を感じます」

2025年5月29日(木)7時3分 ALBA Net

都玲華が地元大会に気合い(撮影:佐々木啓)

<リゾートトラスト レディス 事前情報◇28日◇グランディ鳴門ゴルフクラブ36(徳島県)◇6585ヤード・パー72>

プロテスト合格には4年かかったが、遠回りも今週のためにあったと思ってしまう。2016年以来となる徳島開催。9年前の大会を、12歳のギャラリーとして観戦に訪れていた徳島市出身の都玲華は、初日を前にハイテンションだった。


「初めて見に来た試合にプロになって帰ってこれるなんて感慨深いです。次に徳島でやるときは生きてるかどうかもわかんないし、運命を感じます。友達も見に来るって言ってくれているので、気合が入ります」

予選ラウンドの組み合わせも運命的だった。同組で回るのは、同じ徳島市出身の堀琴音。9年前の一番のお目当ての選手だった。観戦したのは強風で競技が1時間32分中断し、そのまま中止となった最終日。中断のきっかけは13番のグリーンでピン奥1メートルに乗せた堀のボールが、パッティングの際に風で10メートル以上も動いたことだった。風にあおられて堀はアドレスもできない状態。そのシーンを都はすぐ近くで見ていたという。

「琴音さんが競技委員を呼んで、『ボールが止まらない』と言っていました。私、その場にいたんですよ。今週、琴音さんにお会いしたときに、そのことをお話ししました」

滅多にないハプニングも目撃した憧れの存在との初めての同組ラウンド。しかも、地元で実現した“競演”に力が入るのも当然だ。「地元の方にいいところを見せられるいい機会。ホント、頑張りたい。少しでも、応援してくださる方が盛り上がる順位にいたいです」

同じくルーキーで小松島市出身の手束雅も気合が入っている。前週の「ブリヂストンレディス」はツアー4試合目で初めて予選を通過し31位に入った。「自信にもなったし、いい状態で臨めるのがうれしい」。両親も応援に訪れる地元大会。「地元だということはあまり意識せず、しっかり予選は通りたい」と意気込んだ。

1988年のツアー制度施行前も含め、徳島出身のプロは通算20勝の鈴木愛を筆頭に8人が優勝している。ふたりが目指すは9人目。最高のシナリオはもちろん地元Vしかない。(文・臼杵孝志)


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