ソフトバンク モイネロが今季最長8回1失点の力投で劇勝を呼んだ
2025年5月29日(木)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ソフトバンク2—1日本ハム(2025年5月28日 みずほペイペイ)
初回先頭の吉田に右翼への二塁打を許し、犠打で1死三塁のピンチを招く。相手の強力クリーンアップを迎えたが、ソフトバンクのモイネロは一切動じない。3番・レイエスを二直、4番・万波をカーブで一飛に仕留めた。
「あそこで点を取られずに0で抑えられたことが良かったと思います。アグレッシブに投げられましたし、勝ちにつなげられて良かったです」。今季最長の8回を投げて5安打1失点に抑えた。9回の劇的サヨナラ勝ちも左腕の好投が生み出したものだった。
4回に味方の失策も絡み、清宮幸の中前適時打で1点を失ったが、自責0で打線の反撃を待つ。終盤の7回、8回は付け入る隙を与えない投球だった。「最後の2回は集中力を高めて中継ぎのような感覚で投げました」。7回は山県に153キロを連発して追い込んでカーブで3球三振を奪うなど3者凡退。同点となった直後の8回は相手の1番からの攻撃をわずか8球で料理した。
勝ち星こそつかなかったが、5月は4試合に先発して3勝負けなしで防御率0・93。全ての試合でチームを勝利に導いた。小久保監督も「エラーも絡んでモイネロには迷惑をかけた。勝ちを付けてやりたかったけどね。本当に今年も安定している」と最敬礼だった。
開幕から無傷の5連勝中。先発転向2年目のシーズン。ローテーションの柱として凄味が増す無双投球を続けていく。(木下 大一)