【巨人】貧打に重くのしかかる「中田問題」の深刻さとは

2023年5月31日(水)12時32分 ココカラネクスト

まだ本調子ではない中田(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は30日のロッテ戦(ZOZOマリン)に1—2で敗れ、今季2度目の4連敗、借金2となった。

 この日は1番にドラフト2位ルーキーの萩尾匡也を抜擢。将来のクリーンアップ候補に起爆剤となるべく1番を託したが、結果は2三振を含む3打数無安打に終わった。

【動画】8回には古巣対決となった沢村に抑えられた巨人打線

 打線はハーラートップの西野勇士の緩急つけたピッチングに手が出せず、8回から登板した元巨人の沢村拓一にも無失点と封じ込められた。

 一時は上昇気流に乗っていた打線が、4連敗中はわずか5得点と貧打にあえいでいる。

 原監督も「もうちょっと活発にいかないとね」と打線に奮起を促すも、貧打のチームに重くのしかかっているのは故障から復帰した中田翔の存在にもある。

 右太もも裏肉離れから3週間のスピード復帰となった中田の状態は現在も走攻守において万全とはいえず、最近はベンチスタート、代打起用の日々となっている。

 巨人OBの間からも「復帰が早すぎたのでは?」と指摘される中田を一軍メンバーに入れるために捕手3人から2人にしたりなど、チーム編成にもしわ寄せがいっている。

 中田自身の離脱前までの成績は28試合で打率・301、7本塁打、15打点と堂々たるもの。目をかけている弟分の秋広優人も好調をキープしており、復帰時は師弟コンビの大暴れが期待されていた。

 しかしフタを開けてみれば、中田合流後の25日の試合から計5試合で1勝4敗と厳しい戦いを強いられている。

 悪いときは重なるもの。ベテランの長野久義は週末の阪神戦のプレーで登録抹消となった。勝負強さに定評のある長野を欠くことで右の代打は手薄になっているとあって、中田に頼らざるをえない部分もある。

 中田に関しては本来であれば、しっかり状態を戻すために再度二軍再調整が望ましいが、本人のやる気もくんで昇格を決めたとあって、首脳陣ももどかしい日々が続いている。

 交流戦の戦いがその後のシーズンを左右するともいわれる。昨年は勝負どきに失速した主砲・岡本和真を含め、坂本勇人、吉川尚輝、丸佳浩といった主力選手の活躍が今こそ求められている側面もある。

 いずれにせよ、このまま沈むわけにはいかない。鬼門の交流戦を乗り切るために各方面で奮起が必要なようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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