「もはやルースより上」米実況が語った大谷翔平に「驚かされる」理由 特大2連発が示した異能

2023年6月1日(木)18時43分 ココカラネクスト

鋭いスイングで凄まじい打球を放った大谷。その一打は現地のコメンタリーも驚きの声を上げた。(C)Getty Images

 思わず言葉を失ってしまうような圧倒的な一打だった。現地5月31日に行なわれたホワイトソックス戦で大谷翔平(エンゼルス)が放った今季15本目のホームランだ。

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 3回の第2打席にセンターの後方に突き刺さる14号を放っていた背番号17は、三度対峙した相手先発右腕ランス・リンが投じたインハイへの93.4マイル(約150.3キロ)のフォーシームを強振。かち上げるように引っ張った打球は速度111.8マイル(約179.9キロ)で飛んでいき、ライトスタンドの中段459フィート(約140メートル)地点に着弾した。

 試合後に本人が「いい球をしっかり打てている」と振り返った通り、凄まじいバットスイングによって放った会心の一発。打たれたリンが首をコクっと下げ、ボールの行方を見ようともしなかった完璧な当たりには、多くの野球ファンやメディアが賞賛の言葉を送り続けた。そのなかで改めて投手とは思えない図抜けた打撃センスを称えたのは、試合中継を担っていたエンゼルスの地元局『Bally Sports West』のウェイン・ランダッツォ氏だ。

 以前から観る者を魅了してやまない大谷を「彼はロックスターであり、象徴であり、MLBでダントツに市場性の高い選手だ」と評してきたランダッツォ氏。ユニークな表現を用いて人気を博している同実況は、MLB通算127勝を挙げた名投手から放ったホームラン後に、日本の傑物に対する持論を語った。

「ショウヘイ・オオタニという選手には本当に驚かされます。ジャッジは彼よりホームランを打つかもしれない。リーグにいる数人の投手はもしかしたら彼より手堅い内容で投げるかもしれない。だけど、ショウヘイは投打の両方で球界のナンバーワンかどうかという論争に加われるんだ。そんな選手が歴史上にいたでしょうか? ジャッジを否定するつもりはないが、オオタニはもはやベーブ・ルースより上だと思う。間違いなく最高の選手だ」

 投打の両方で異彩を放つ大谷。観る者の度肝を抜いた今回の特大アーチは、彼の価値を改めて認識させるものとなったようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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