F1スペインGP主催者、カレンダー脱落阻止のためグランプリへの介入と開催支援を政府に促す

2019年6月3日(月)7時30分 AUTOSPORT web

 スペインGP主催者は同国政府と経済界に対し、バルセロナがF1との契約更新を確保できるように支援を求めている。


 カタロニア・サーキットは1991年以来スペインGPを開催してきた歴史あるコースだが、来年以降のF1開催については現在のところ、F1の商業権保有者であるリバティ・メディアとの契約が締結されていない状況にある。


 2020年のF1にはベトナムGPが追加され、またオランダGPが復帰することから、スペインGPはF1カレンダーから脱落する恐れがある。


 しかしながらカタロニア・サーキット代表のビセンス・アギレラは今月初頭になって、F1との新契約締結に関して自信を伺わせた。


 F1スケジュールの枠を維持する努力が行なわれている一方、組織委員会であるRACCは金曜日に声明を発表し、「F1開催契約を更新するための緊急の解決策を見出すための政治的意志」が必要とされていると表明した。


「RACCは政権と経済界に対し、バルセロナ−カタロニア・サーキットでのF1世界選手権開催継続を求める」と声明は述べている。


「(我々は)毎年世界中で開催されている、最も重要なスポーツイベントのひとつであるF1の、国内での開催を維持したいと考えている」


「RACCは、カタルーニャでのF1グランプリ開催の継続は、ビジネス、経済、スポーツのレベルにおける戦略的決断であると考えており、そのためにより良い解決策を見つけることが急務となっている」


「グランプリ開催はサービス、自動車、旅行、輸送、またエンターテインメントの分野において、1億6300万ユーロ(約197億6500万円)近くの経済効果をもたらし、2700人分の雇用を生み出す」


「同時に、カタルーニャでも最も重要なスポーツ施設である同サーキットにとって、F1は鍵となるイベントだ」


「したがって、1969年のモンジュイック・サーキット以来、50年の歴史とともに我が国でのF1開催の最前線にいるRACCは、これからの数年間においてバルセロナ−カタロニア・サーキットがF1開催継続のための安定した契約を結べるよう、カタルーニャ州政府、スペイン政府、その他の陣営と経済界に対し、協業、合意、支援、そして結束した行動を求めていく」


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