BTCC:8月の開幕に向けトラックレイアウト変更やタイヤルールを微調整

2020年6月4日(木)17時20分 AUTOSPORT web

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権を運営するTOCAは、8月に予定されている2020年シーズン再開に先立ち、選手権カレンダーで2度訪問するブランズハッチの使用レイアウト順や週末のタイヤレギュレーションを変更するなど、細部の微調整をアナウンスした。


 当初カレンダーでも15年ぶりの開幕戦に指定されていたドニントンパークが8月最初の週末に移動し、計画どおりシーズンオープナーを務めることが決まった異例づくしの2020年シーズンだが、翌週の8月8〜9日の第2戦となるブランズハッチ戦は、当初予定されたショート版の“インディ・サーキット”ではなく、フルコース版の“グランプリ・サーキット”のレイアウトに入れ替えられる。


 その結果、2011年以降毎年のように開幕戦を担ってきたブランズハッチ“インディ”は、2010年以来のシーズン最終戦を務めることになった。


 一般的なレース週末のスケジュールやフォーマットは変更されていないものの、1996年以来の真夏の1戦となったグランプリ・レイアウトと、11月14〜15日にインディ・レイアウトを移したこの決定は、11月のより短い日照時間に対処するために、決勝日のタイムテーブルに対する「一連の実用的および運用上の変更」に伴った施策だと説明されている。


 カレンダー以外の変更点として、TOCAと参戦チーム側との全体ミーティングの結果、今季からシリーズで使用するグッドイヤーのタイヤコンパウンドに関して、週末のイベント中に複数の仕様を投入せず、オプションタイヤの選択肢を削除することが合意された。


 これにより、ハードコンパウンドが持ち込まれるスラクストン戦を除き、全ラウンドでミディアムコンパウンドが使用されることとなった。


 2020年開幕前オフシーズン時点の当初計画では、TOCAの試験的な運用としてスネッタートン戦とクロフト戦ではソフト、ミディアム、ハードの全種類を用意し、ドライバーが任意で選択することで戦略の幅を広げる新たなアイデアの導入が予定されていた。


 同様にドライバーの申告制となっていた予選前の使用タイヤ選択や、決勝日の3ヒートも事前にコンパウンドを登録するレギュレーションとされていたものの、こちらも当該部分を削除することが決まっている。

ブランズハッチ戦はショート版の”インディ”とフルコース版の”グランプリ”が第2戦と最終戦でスイッチする形に
人員削減状態でのレース開催を考慮し、タイヤ戦略に繋がるコンパウンド種別を排除した


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