「良い8回の投手が戻ってきた」巨人レジェンドOBが中川皓太を絶賛!一方で大勢については懸念材料も

2023年6月7日(水)15時25分 ココカラネクスト

中川の復帰は好材料だが、大勢(写真)の状態が心配だ(C)CoCoKARAnext

 開幕当初からリリーフ陣に難があった巨人は、三上朋也を支配下登録したり、“K-鈴木”こと鈴木康平をオリックスからトレードで獲得したりなど、あらゆる手を尽くしている。その甲斐あってか以前ほどリリーフ陣が乱調する機会は減った。特に中川皓太の復帰が大きい。

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 2022年は腰痛の影響で登板機会はなかった中川。551日ぶりの一軍マウンドとなったヤクルト戦では、1/3イニングを2失点と厳しい復帰戦となった。しかし、その後は6試合に登板して失点した試合は1試合のみ。防御率こそ5.40と見栄えは良くないが、徐々に3点台、2点台と本来の数字に戻していきそうだ。

 すでに中川は8回にマウンドに立つケースも増えており、大勢につなぐ最重要ピースが揃った。野球解説者も中川のセットアッパーとしての適性の高さを評価している。現役時代は巨人で活躍した“昭和の怪物”の江川卓氏が自身のYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』で、巨人のリリーフ陣についてコメントした。まず中川復帰には「良い8回の投手が戻ってきた」という。

 「最高の時と比べるとやっぱり8割ぐらい」と本来の状態ではないと口にするが、「普通だったらビビっちゃってフォアボールになる、みたいなのは全然ない」「『8回出したのはベンチでしょ?』『(打たれたら)しょうがないじゃないですか』という感じに見える」とマウンド度胸を褒めた。

 8回までのリリーフ陣の不調に隠れていたが、試合を締める大勢の調子はあまり良くない。防御率3.15と期待通りの成績とは程遠く、現在も2試合連続で失点している。大勢の状態の悪さに江川氏は、昨シーズンからのものなのか、WBC出場によるものなのかは明言しなかったが、疲労によってストレートの質が落ちていると指摘。

 続けて、「(主な持ち球が)ストレートとチェンジアップですから、そこにバッターがある程度絞って打たれるってことがよくある」「去年までのボールの勢いでは全部空振りだったんですけど、最近はファウルになって三振が取れないってことが起きている」と狙い球を絞られ、粘られるケースが増えたことが失点につながった要因と話す。

 そして、「本人の中では不安な材料が出てきているのかもしれない。マウンドにいる時、ちょっと『不安だな』と思っているように見えます」と去年のように上手くいかないため、自信を失いかけているとメンタル面を心配した。

 待望のセットアッパー候補が見つかったにもかかわらず、今度は大勢の乱調が目立つようになった。守護神の配置転換は簡単にはできないため、大勢には昨年と同じような活躍を見せてほしいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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