FA大谷翔平の引き留めを目指すエンゼルスに米識者が指摘 プレーオフ進出には「ずさんな守備」の改善が不可欠

2023年6月7日(水)6時30分 ココカラネクスト

プレーオフでの戦いを心から望む大谷を慰留するためには、なによりも勝利が必要だ(C)Getty Images

 大谷翔平が所属するエンゼルスは、ここまで61試合を終えて31勝30敗、ア・リーグ西地区3位(日本時間6月6日現在)。地区首位のレンジャーズには9ゲーム差をつけられ、ワイルドカード枠からも5ゲーム差をつけられている状況だ。今オフに大谷がFAとなる見込みで、現地メディアは“二刀流スター”の引き留めのためにプレーオフ進出を必須と見ているようだが、現在は厳しい戦いを強いられている。

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 そんなエンゼルスが浮上するための課題を現地メディアが指摘している。『MLB.com』のエンゼルス番を務めるレット・ボリンジャー氏は「エンゼルスが改善すべき3つの領域」のタイトルで特集記事を配信し、数字を紹介しながらチームの課題について言及した。

 ボリンジャー氏は記事内で、「エンゼルスは二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニがフリーエージェントに向かうということで多くの問題を抱えている。エンゼルスが完全に競争から脱落しない限り、彼がトレードされる可能性は低いが、プレーオフ進出に向けて補強をしたいのであれば、競争から離れないようにする必要がある」と記し、大谷を引き留めるためにもプレーオフ争いをし続ける重要性を強調した。

 ボリンジャー氏は「3つの課題」の1つ目に、「得点圏にランナーがいるときの成功率の欠如」を挙げた。「エンゼルスは今シーズン、得点圏にランナーがいるときの打率が.248と、MLB30球団中19位にとどまっている。そして、得点圏にランナーがいて2アウトになったときの打率は.232で、これは18位だ」と、得点圏打率の低さを示す数字を紹介した。

 2つ目の課題には「2ストライクから相手打者を仕留められない点」を指摘。「2ストライクでの被打率は.188を記録しており、これはメジャーで6番目に悪いマークである。0−2のカウントではさらに悪く、被打率は.211でメジャー最悪の数字であり、リーグ平均の.151よりもはるかに高い」と、ボリンジャー氏は打者を仕留めることに問題があるとし、改善の必要性を示した。

 また、同氏は3つ目の課題に「ずさんな守備」と記載。「エンゼルスはアストロズとの4連戦で1つのエラーしか犯していないが、それがすべてを物語っているわけではない。彼らは最初の3敗につながるいくつかの守備のミスを犯した」と、記録に残らない守備でのミスが重なったことを指摘。さらに、「エンゼルスのエラー数はメジャーで6番目に多い」と数字を紹介し、守備面の改善を訴えた。

 エンゼルスは3つの課題を改善し、プレーオフ進出を実現することができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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